LPGAツアー2026年シーズンのメジャー初戦「シェブロン選手権」(4月23〜26日・テキサス州ヒューストン/メモリアルパークGC)で、世界ランキング2位のネリー・コルダ(27・米国)が断然の優勝本命に推されている。ブックメーカーBetMGMのオッズは5-1。今シーズン僅か4試合の出場ながら優勝1回・2位3回という驚異の安定感で、2024年以来2度目の制覇を狙う。
今季は「4戦4トップ2」、登板は厳選モード
コルダは2025年オフに「スケジュールを厳選し、メジャーと大会に万全の状態で臨む」と宣言。その言葉通り、2026年シーズンはすでに——
- ヒルトン・グランド・バケーションズTOC(1月開幕戦):優勝(今季1勝目)
- ファウンダーズカップ:2位
- フォード選手権:2位
- JTBCクラシック:2位
——と、「勝つか、2位か」しかない驚異の成績を残している。ストロークゲインド・アプローチと、パー5でのイーグル量産力は昨年以上。ドライバーショットの左右ミスも昨年より30%減少しており、「狭くてフェアウェイキープが鍵」と言われるメモリアルパークとの相性も抜群だ。
シェブロン選手権でのコルダは「ニアミスの名手」
コルダのシェブロン選手権通算成績は特筆すべき内容。直近5大会でトップ3フィニッシュ4回——2024年に優勝し、2022年・2023年・2025年は2位または3位タイ。メジャーの中でもとりわけ「相性の良い大会」であり、本人も「大会の雰囲気、コースの要求力、どれをとっても自分のゲームに合っている」とコメントしている。
会場はカールトン・ウッズ→メモリアルパークへ移転
2026年大会から会場が「メモリアルパーク・ゴルフコース」(ヒューストン中心部の公営コース)に移転。Tom Doakが2019年に再設計した全長6,811ヤード・パー72のチャンピオンシップレイアウトで、PGAツアーのヒューストンオープン常設会場でもある。公営なので地元民なら18ホール$30——という事実は、プレーヤーからも「LPGA史上もっともアクセスが良いメジャー会場」と評されている。
18番グリーンの「湖にウイナーが飛び込む」伝統は、メモリアルパーク18番が池絡みでないため、主催者がグリーン右に臨時プールを設置して継続されることが発表済み。
対抗馬:チャーリー・ハル、ジーノ・ティティクル、岩井ツインズ
| 選手 | 2026年の調子 | オッズ(BetMGM) |
|---|---|---|
| ネリー・コルダ | 優勝1・2位3(4戦) | 5-1 |
| ジーノ・ティティクル | 世界ランク1位、LPGAタイ優勝 | 9-1 |
| チャーリー・ハル | メジャー2位4回の“シルバーレディ” | 12-1 |
| 岩井明愛/千怜 | JMイーグルLA選手権で双方トップ10 | 30-1/35-1 |
| ディフェンディング王者・西郷真央 | ラストブランドでタイトル | 40-1 |
ディフェンディング王者・西郷真央はどう守るか
2025年大会覇者で日本勢注目の西郷真央(25・日本)は、前回大会でLPGAメジャー史上最大規模のプレーオフ(5人)を制して初メジャータイトル&賞金120万ドル(約1億8千万円)を手にした。2026年シーズンはややスロースタートだが、直近の欧州ツアーで復調の兆し。メモリアルパークは初見だが、「フェアウェイが広すぎず狭すぎず、自分のペースで刻めるレイアウト」は西郷向きという評も多い。
日本勢の勝負どころ:岩井ツインズと山下美夢有
今シーズンLPGAで最も注目を集めている日本勢は——
- 岩井千怜:JMイーグルLA選手権で単独2位。アイアン精度は今のLPGAトップクラス
- 岩井明愛:今シーズン初タイトル獲得、飛距離とショートゲームのバランス型
- 山下美夢有:今季LPGAで2勝、パー3の通算アンダーでLPGAランキング1位
日本人選手がメジャーで優勝する最初のチャンスが、まさにこのシェブロン選手権となる可能性は十分ある。
まとめ:コルダ本命、でも史上最多の“勝負圏”
2026年のLPGAはトップ5選手全員が今シーズン既に優勝しており、「世界ランク1位争い」がそのまま「シェブロン優勝争い」とリンクする構図。コルダは確かに本命だが、ティティクル、ハル、岩井姉妹、山下が絡めば、2025年以上のドラマが待っている。メモリアルパーク、そして臨時プール——新しい歴史の1ページが始まる。