LPGAメジャー初戦「シェブロン選手権2026」初日が日本時間4月24日未明、テキサス州ヒューストンのメモリアルパーク・ゴルフコース(パー71・6,824ヤード)で行われ、韓国のソミ・リー(Somi Lee/23歳)が17ホール終了時点で通算6アンダーを記録し単独首位発進。世界ランク1位のジーノ・ティティクル(タイ)や2位のネリー・コルダ(米)、連覇を狙うディフェンディング王者西郷真央(日本)が苦戦する中、若き韓国勢が“メジャー初日王者”の座を奪い取った。
初日リーダーボード・トップ10(日本時間4/24 2:46時点)
| 順位 | 選手(国) | スコア | 消化 |
|---|---|---|---|
| 1 | S.リー(韓国) | -6 | 17H |
| T2 | Y.リュー(中国) | -4 | F |
| T2 | P.タバタナキット(タイ) | -4 | 15H |
| T2 | I.ユン(韓国) | -4 | 15H |
| T2 | K.ロメロ(米・アマ) | -4 | 14H |
| T6 | J.イム(韓国) | -3 | F |
| T6 | キム・ヒョジュ(韓国) | -3 | 17H |
| T6 | マヤ・スターク(スウェーデン) | -3 | 16H |
| T6 | リン・グラント(スウェーデン) | -3 | 16H |
| T6 | M.ローズ(イングランド) | -3 | 14H |
首位ソミ・リー——メジャー初優勝への“静かな狂気”
ソミ・リーは2024年にLPGAツアーに本格参戦した韓国の若手プロ。これまでメジャーでのトップ10は1度(2025年AIG女子オープン)のみと実績は限られるが、フェアウェイキープ率ツアー2位、パーオン率4位という“絶対狂わない安定型”のプレースタイルが特徴。
初日はショット精度がキレキレで、グリーンを14/17ヒット、バーディーパット平均2.8mと絶好調。パー5の3ホールすべてで2オンに成功した(うち2ホールでバーディー)。18番残しの時点での首位は、ダブルボギー1つで失うだけの危うさはあるが、明日以降に向けた精神的アドバンテージは絶大だ。
2位グループ——アジア+アマチュア選手ロメロも躍進
5人が並ぶ-4グループには、前週JMイーグルLAチャンピオンシップ覇者のパティ・タバタナキット(タイ)、昨年のエビアン選手権2位ヤン・リュー(中国)、ユン・イボム(韓国)、そして大学生アマチュアのカラ・ロメロ(米)が入った。
ロメロは14H終了時点で-4という驚異のスコア。8人のアマチュアシード枠で出場した中、“メジャー初日ハーフ終了後4アンダー”は今季LPGAアマチュア選手としては最高のロケットスタート。全米大学女子選手権(NCAA)連覇を狙うエースが、メジャー舞台で物怖じしない大胆プレーを見せた。
世界ランク1位のジーノ・ティティクルはメジャー初制覇をかけて出場しているが、初日は序盤にボギー2つを打つなど苦戦。ネリー・コルダも“帰ってきた女王”の戦闘モードで臨むが、メモリアルパークの雨後の重いフェアウェイにドライバーショットが噛み合わず伸び悩んでいる。
メモリアルパークは今年からシェブロン選手権の会場としてデビュー。PGAツアー男子大会でも使用されるタフなセットアップで、“ショットメーカー型”の選手に有利とされる。初日上位に名を連ねる選手たちは、まさにその条件にハマった精度派ばかりだ。
日本勢の現在地——西郷真央、山下美夢有はスタート未消化
ディフェンディング王者の西郷真央(24歳)は米国内大会としては初の連覇をかけて出場。公式サイトの最新スナップショットでは午後組のスタート直後で詳細成績は反映されていないが、前哨戦JMイーグルでは予選カット圏外で苦戦していただけに、ホームコース経験のなさをどう克服するかが鍵となる。
2024年AIG女子オープン覇者の山下美夢有(24歳)も午後スタート組。欧州ツアー主戦でメジャー4戦目、全米女子オープン以来のメジャー優勝を狙う舞台でどこまで手応えを掴めるか、2日目の朝(金曜未明)にスコアが出揃う予定。
第2ラウンドの見どころ
- 日本時間4/25(金)04:00〜06:00 ゴルフネットワーク生中継
- 首位ソミ・リーは10:15スタート(現地時間)
- コルダ&ティティクルは朝スタート、追い上げ必須
- 予想カットライン:+1〜+2
- 優勝賞金:135万ドル(史上最高額の総額900万ドル)
メジャー初日のトレンドと“韓国勢の強さ”
過去10年のシェブロン選手権で、初日首位の選手が最終的にTOP10でフィニッシュする確率は約70%。初日からの“逃げ切り”ではなく、着実にスコアを積み上げる我慢比べとなるのがこのメジャーの特徴。
また、2026年初日の-3以上のスコアを持つ11名中5名が韓国人という結果は、LPGAの“韓国第二黄金期”到来を予感させる。シンジエ、コ・ジンヨン世代から一歩進んだ若き世代が、メジャー舞台で次々と台頭している。