世界ランキング1位のスコッティ・シェフラーが、キャデラック選手権の記者会見で2027年ライダーカップ主将にジム・フューリックが選ばれた件についてコメント。「私への相談はなかった。メディアと同時に知った」と明かしつつ、「彼なら絶対にうまくやる」とフューリックへの全面支持を表明した。

「電話番号は知っているはずだ」―相談なしに皮肉交じりの発言

4月29日、マイアミのトランプ・ナショナル・ドラールで行われたキャデラック選手権の前哨戦記者会見。シェフラーは記者から「フューリック主将就任について意見を求められたか」と問われると、率直に答えた。

「キャプテン人事については、一切相談されなかった。皆さんと同じタイミングでニュースを知ったよ」 ― スコッティ・シェフラー(キャデラック選手権 記者会見 4月29日)

さらに記者に「意見を言いたかったか」と追われると、「言いたいかどうかは彼ら(PGA of America)次第だ。私が言いたければそれを伝えられる環境だろうし、電話番号だって知っているはず。大会出場申請書に書いたんだから」と、皮肉を交えながら答えた。

それでも「フューリックなら最高のキャプテン」と全面支持

やや棘のある発言ではあるが、シェフラーはフューリックへの信頼を強調した。2024年のプレジデンツカップで共に優勝を経験した間柄だ。

「ジムとは本当に多くのチームイベントを共にしてきた。プレーヤー、バイスキャプテン、キャプテンとあらゆる立場でライダーカップに関わってきた人物だ。非常に整理された考え方を持ち、経験が豊富で、ゲームへの理解も仲間の誰よりも深い。絶対にいい仕事をしてくれる」 ― スコッティ・シェフラー

フューリックは2018年のライダーカップではフランスのル・ゴルフ・ナシオナルで米国を率いたが、ヨーロッパに17.5−10.5で大敗。しかし2024年のプレジデンツカップでは米国チームを優勝に導いており、リベンジの機会をライダーカップで果たせるか注目される。

ジム・フューリック 2027年ライダーカップ米国キャプテン
ジム・フューリック(写真:Sky Sports)

シェフラーの複雑なライダーカップ史

シェフラーがライダーカップ主将人事に敏感な理由は、自身の成績にある。現時点でライダーカップ3大会(2021年・2023年・2025年)に出場し、通算成績は3勝6敗3分けと、世界No.1の看板に見合わない成績が続いている。

📊 シェフラーのライダーカップ成績
開催地結果シェフラーの成績
2021年ウィスリング・ストレイツ(米)米国勝利 19−94勝1敗0分
2023年マルコ・シモーネ(伊)欧州勝利 16.5−11.51勝3敗1分
2025年ベスペイジ・ブラック(米)欧州勝利

米国は2023年・2025年と連続でヨーロッパに敗れており、2027年アイルランド・アデア・マナーでの第46回大会でリベンジが悲願となっている。フューリックはPGA of Americaより9人目の「複数回米国主将」として選出され、ジャック・ニクラウスやアーノルド・パーマーら名手に名を連ねた。

欧州主将ルーク・ドナルドとの戦いへ

一方、欧州側の主将はルーク・ドナルドが続投する見込み。2023年の勝利を率いたドナルドは、すでにアデア・マナーを視察するなど準備を進めている。アイルランドで欧州の地の利を活かす欧州に対し、米国がどう対抗するかが焦点だ。

シェフラーは今週のキャデラック選手権(4月30日〜5月3日、トランプ・ナショナル・ドラール)に世界No.1として出場。直近2大会でマスターズとRBCヘリテージで2位と連続して惜敗している「呪いの2位」を払拭し、今シーズン2勝目を狙う。