LPGAツアー2026年シーズン最初のメジャー大会「シェブロン選手権」の賞金総額が、開幕直前の4月22日(日本時間/米国時間4月21日)、当初予定の800万ドルから100万ドル増額され、900万ドル(約13.5億円)に引き上げられた。優勝賞金は135万ドル(約2億円)に上昇し、シェブロンがタイトルスポンサーになった2022年以降の累計増額は590万ドルに達する。先週JMイーグルLA選手権が大会中に100万ドル増額を発表したばかりで、女子ゴルフ全体の待遇底上げが急速に進んでいる。
2022年→2026年で約3.6倍——シェブロンの“継続的”待遇強化
シェブロン選手権は、ANAインスピレーション時代の2021年に賞金総額460万ドル、優勝賞金75万ドルだった。シェブロンが2022年にタイトルスポンサーに加わると、優勝賞金は120万ドルへ。さらに2023年に100万ドル増額、2024年にも追加増額があり、2025年は800万ドル/120万ドルで開催された。今回の発表でついに賞金総額9桁に到達し、現役プレーヤーの間からは「メジャーらしい待遇」との声が早速上がっている。
主催者シェブロン社は声明で、「メジャー大会の地位向上と、女子ツアー全体の競技環境改善のために、継続的な投資を続けていく」とコメント。LPGAコミッショナーのモリー・ソロモンも「Walter Wang氏(JMイーグルCEO)の即興増額が大きな刺激になった」と認めている。
“予選落ち選手”にも10,000ドル支給——選手生活下支え
今回の増額で特筆すべきは、予選落ち選手へのスタイペンド(生活補助金)が10,000ドル(約150万円)に引き上げられたこと。これは2024年シーズンの5,000ドルから倍額で、米本土外から参戦する選手の渡航費・宿泊費を実質的に補償する水準に達した。
「メジャー出場権を得るために遠征しても予選落ちで赤字になる」という女子ツアー特有の構造的問題に対し、シェブロン選手権は業界に先駆けて踏み込んだ形だ。日本人選手にとっても、メジャー挑戦のハードルがさらに下がる嬉しいニュースとなる。
JMイーグル即興増額が引き金——女子ゴルフ業界の連鎖反応
4月20日(日本時間)に最終ラウンドが行われたJMイーグルLA選手権では、JMイーグルのウォルター・ワンCEOがテレビ中継中に突然「賞金総額を100万ドル増額する」とサプライズ発表。最終的に385万ドルから485万ドルへの大盤振る舞いで業界を驚かせた。
このサプライズが3日後にシェブロンも追随する形となり、女子ゴルフ業界全体に「賞金引き上げのドミノ現象」が広がっている。背景には、2025年のLPGAツアーTV視聴率が前年比+22%、ストリーミング視聴時間+35%という急成長があり、スポンサー企業の費用対効果が大きく改善している事情がある。
2026年LPGAメジャー賞金一覧——全米女子オープンが最高額
| 大会 | 賞金総額 | 優勝賞金 |
|---|---|---|
| シェブロン選手権(4月) | 900万ドル | 135万ドル |
| KPMG女子PGA選手権(6月) | 1,200万ドル | 180万ドル |
| 全米女子オープン(5月) | 1,200万ドル | 240万ドル |
| エビアン選手権(7月) | 820万ドル | 123万ドル |
| AIG女子オープン(7月) | 950万ドル | 142.5万ドル |
大会概要——4月23日(木)テキサス州メモリアルパークGCで開幕
シェブロン選手権2026は、4月23日(木)から26日(日)まで、テキサス州ヒューストンのメモリアル・パーク・ゴルフ・コース(パー72/6,811ヤード)で開催。今年からヒューストン市営公共コースという異例の舞台に移転し、新たな「ポンド(プール)」も設置された。日本からは、ディフェンディングチャンピオン西郷真央、岩井明愛、山下美夢有、稲見萌寧、古江彩佳らが参戦予定。
初日テレビ放送は日本時間4月24日(金)午前0時よりGolf Networkにて配信予定。今季最初の女子メジャー、賞金増額のサプライズ含めて、見逃せない4日間が始まる。