PGAツアー唯一のチーム戦「チューリッヒクラシック・オブ・ニューオーリンズ2026」が日本時間4月24日(金)未明、ルイジアナ州TPCルイジアナ(パー72、7,425ヤード)で初日を迎えた。注目は、マスターズ連覇後に出場を見送ったロリー・マキロイの代わりにLIV戻り組のブルックス・ケプカが2024年大会覇者ショーン・ロウリーと組むニュー・コンビ。本命視されるのは、フィッツパトリック兄弟(マット&アレックス)のイングランド兄弟ペア。賞金総額950万ドル、優勝ペア各自に137万ドルが支払われる、シーズン唯一の“二人で歴史を作る”4日間が始まる。
フォーマット——ベストボール&オルタネートショットの4日間
ツアー屈指のユニークな大会として知られるチューリッヒクラシックは、40チーム・80選手が参加するチーム戦。2ラウンド終了後のカットでは、上位33チーム+タイまでが決勝ラウンドに進出する。
ラウンド別フォーマット
| ラウンド | 日程(現地) | フォーマット | 特徴 |
|---|---|---|---|
| Round 1 | 4/24(木) | フォーボール(ベストボール) | 2人が各自のボールでプレー、良いスコアを採用 |
| Round 2 | 4/25(金) | フォアサム(オルタネートショット) | 1ボールを交互に打つ難関形式、カットライン |
| Round 3 | 4/26(土) | フォーボール(ベストボール) | ムービングデー、低スコアが集まる |
| Round 4 | 4/27(日) | フォアサム(オルタネートショット) | 最終決戦、コース記録は58(2025年) |
ケプカ&ロウリー——マキロイ不在の“新コンビ”
マスターズ連覇後、マキロイはシーズン戦略上の観点からPGAチャンピオンシップまで3週間オフを選択。その代わりに同大会2024年覇者のロウリーは、2024〜25年覇者のマキロイから離れてLIV離脱後初のPGAツアー戦となるブルックス・ケプカ(メジャー5勝)をパートナーに迎える。両者はいずれも「ドライバーの飛距離」と「アイアン精度」に定評があり、スリクソンの契約関係でも共通する。
ケプカは2024年からLIVゴルフに参戦していたが、2026年シーズン中に一部LIV選手にPGAツアーへの再参戦の道が開かれたことで、OWGRポイント獲得を目的としたフル復帰を決断。2021年ウェイストマネジメント・フェニックスオープン以来、約4年ぶりのPGAツアー戦勝利がかかる重要な大会だ。
本命はフィッツパトリック兄弟——RBC後の勢い
米ブックメーカーで+1100(11倍)のトップオッズとなったのは、マット・フィッツパトリック(英・米PGA2勝)&弟アレックス・フィッツパトリック(DPワールドツアー1勝)の“イングランド兄弟ペア”。兄マットは4月20日のRBCヘリテージでシェフラーをプレーオフで退けて今季初優勝、世界ランクを自己最高の3位まで引き上げた。
2022年全米オープンチャンピオンの兄マットに、今季DPワールドツアーで優勝を飾った弟アレックスが組む構図は、“兄弟の絆”דツアー勝ち頭”の理想形。2024年の同大会でNovak&Griffin組が制した“新鮮な顔ぶれ”の流れを、2026年は兄弟ペアが継承するかどうかが注目される。
他の注目チーム——老若男女入り混じる“国際色”
- ジェフ・オギルビー(豪州)&キャム・デービス(豪州):48歳オギルビーが2年ぶりPGAツアー復帰。プレジデンツカップ国際チーム主将としてのレガシー構築へ
- クラントン&ブラウン:“Z世代プロデュオ”、ネクストジェネ象徴コンビ
- グリフィン&ノバク:2024年覇者ペア、連覇に向けて再始動
- スミス&ベリー:LIVから戻った豪州勢と米国勢のクロスオーバー
- ヤンガー&モリカワ世代:学生時代からの相棒ペアが若手ペアを形成
TPCルイジアナ攻略と“コース記録58”
TPCルイジアナは設計者ピート・ダイの最晩年作で、バミューダグラスとスパニッシュ・モスが演出する南部らしいレイアウト。特にフィニッシングホール18番パー5は、左ドッグレッグの水辺ラインが“チーム戦での駆け引き”を生む名物ホールだ。
2025年大会ではサリンダ&ベロ組がベストボールで13アンダー・58のコース記録を樹立。2026年初日のフォーボールでも、50台スコアの続出が予想される“爆発日”になる可能性が高い。
日本のゴルフファン向け放送時間
- Round 1:日本時間4月25日(金)04:00〜07:00(ゴルフネットワーク)
- Round 2:日本時間4月26日(土)04:00〜07:00
- Round 3:日本時間4月27日(日)03:00〜07:00
- Round 4:日本時間4月28日(月)02:00〜07:00
現在のところ日本人選手の出場はなし(松山英樹はスケジュール調整で不参加)。ただし、スタンリー・ブランコ・松本世代の国際ペアなど、次世代日本選手が将来的に参戦する可能性も取り沙汰されている。