RBCヘリテージでプレーオフ制覇を果たし、世界ランク3位に浮上したマット・フィッツパトリック(31・英国)と、3月のヒーロー・インディアン・オープンでDPワールドツアー初優勝を飾った弟アレックス・フィッツパトリック(26)。世界が注目する“英国ブラザーズ”が、4月23日(木)開幕のズーリッヒクラシック・オブ・ニューオーリンズ2026(TPCルイジアナ)で再タッグを組み、ブックメーカー各社が優勝候補筆頭(+1100)に掲げている。
PGA&DPワールドツアー連覇——兄弟同時制覇の快挙直後
マットは4月20日(日本時間)に行われたRBCヘリテージ最終ラウンドのプレーオフで、世界ランキング1位のスコッティ・シェフラーを18番パー4の4番アイアンから13フィートのバーディパットで突き放し、今季2勝目をマーク。これで世界ランキングは3位まで浮上した。弟アレックスも3月28日に開催されたヒーロー・インディアン・オープンで、初のDPワールドツアータイトルを獲得している。
兄弟が別大会ながら、2週連続で世界主要ツアーを制覇するのはゴルフ史上初の快挙。その兄弟が今週、2人組ストロークプレーで争うズーリッヒクラシックで再びタッグを組むのだから、注目が集まるのも当然だ。
“兄弟の信頼”と“データゴルフ”の融合——FanDuelオッズ+1100は最低値
米大手スポーツブック「FanDuel」によれば、フィッツパトリック兄弟の優勝オッズは+1100(配当約12倍)。これはシェーン・ローリー&ブルックス・ケプカ組(+1400)、ベン・グリフィン&アンドリュー・ノバック組(+1500)を上回る、フィールド最低値(=優勝期待度最高)となっている。
ストロークス・ゲインドで全米屈指のパッティングを誇るマットと、フェアウェイキープ率がツアー上位クラスのアレックス。異なる長所を持つ兄弟が互いを補完する構図は、“フォーボール(ベストボール)”と“フォアサム(オルタネート)”が交互に行われるズーリッヒクラシックの複雑な形式に強い。
2026ズーリッヒクラシック フォーマットと日程
TPCルイジアナで4月23日〜26日(現地時間)に開催される今大会は、PGAツアー唯一の“2人組ストロークプレー”。全80チーム160名がエントリーし、第1/第3ラウンドはフォーボール(各自ベストボール方式)、第2/最終ラウンドはフォアサム(1球交互打ち)で争う。フォアサムは息の合った連携が不可欠で、“兄弟”や“親友”のペアに有利とされている。
ズーリッヒクラシック2026 注目ペア・オッズ一覧
| チーム | 国籍 | オッズ |
|---|---|---|
| マット&アレックス・フィッツパトリック | 🇬🇧英国 | +1100 |
| シェーン・ローリー&ブルックス・ケプカ | 🇮🇪/🇺🇸 | +1400 |
| ベン・グリフィン&アンドリュー・ノバック | 🇺🇸米国 | +1500 |
| マット・ウォレス&マルコ・ペンジ | 🇬🇧英国 | +2500 |
| シャウナ・ローリー&ラッセル・ヘンリー | 🇺🇸米国 | +2800 |
過去の兄弟成績——2022年は4日間で13アンダーT37
マットとアレックスが最初にズーリッヒクラシックで組んだのは2022年。当時はアレックスがDPワールドツアー主戦場だったこともあり、フォーマットに慣れず通算13アンダーのT37フィニッシュ。翌2023年もエントリーしたが、初日の荒天とアレックスの体調不良もあって途中棄権となっていた。
3年越しの“リベンジマッチ”となる今大会。マットは「兄弟で並んで球を打つのは何よりの楽しみ。負けたくない相手がいつもそばにいるのは最高」とRBCヘリテージの勝利後に語っている。
ディフェンディングチャンピオンはグリフィン&ノバック——連覇に史上初の壁
前年王者のベン・グリフィン&アンドリュー・ノバック組は、ズーリッヒクラシック史上初の連覇を狙うが、この大会で連覇を達成したチームは2005年の大会開始以来ゼロ。フィッツパトリック兄弟にとっては、兄弟ペア史上初のタイトル獲得+ディフェンディングチャンプ阻止の二重の使命がかかる。
日本から松山英樹の出場予定なし——ロリー・マキロイも欠場
日本の松山英樹は家族との時間を優先し、今大会の出場を見送り。マスターズ連覇のロリー・マキロイも連戦の疲労を理由に欠場を決めている。その分、PGAチャンピオンシップを5月に控えるフィッツパトリックと世界ランク上位勢にとっては、賞金と世界ランクポイントを稼ぐ大きなチャンスとなる。
ズーリッヒクラシック2026の賞金総額は908万ドル(約13.6億円)、優勝チームには各選手127万ドル(約1.9億円)が与えられる。4月23日の初日スタート時刻は日本時間24日未明2時05分、ゴルフネットワークでのライブ配信も予定されている。