PGAツアー唯一の2人1組チーム戦「ズーリッヒクラシック・オブ・ニューオーリンズ2026」が、米国時間4月23日(木)からルイジアナ州アヴォンデールのTPCルイジアナで開幕する。今年はブルックス・ケプカとシェーン・ローリーのサプライズペアリングに加え、フィッツパトリック兄弟が4年連続でタッグを組むなど、見どころ満載のラインアップとなった。
大会概要——PGAツアー唯一のチーム戦
ズーリッヒクラシックは、PGAツアーのフェデックスカップポイント対象大会の中で唯一、2人1組のチーム形式で行われる特殊な大会だ。2026年大会の賞金総額は950万ドル(約14.3億円)、優勝チームには各80万ドル超に加え、フェデックスカップ400ポイントが与えられる。
大会データ
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 開催日程 | 2026年4月23日(木)〜26日(日)※日本時間 |
| 開催コース | TPCルイジアナ(ルイジアナ州アヴォンデール) |
| 賞金総額 | 950万ドル(約14.3億円) |
| 参加チーム | 80チーム(2人1組) |
| 前年優勝 | グリフィン&ノヴァーク組 |
競技形式——フォアボールとフォアサムの4ラウンド
ズーリッヒクラシックの競技形式は、マッチプレーに近い2種類のストロークプレー方式を組み合わせている。PGAツアーの通常大会とはまったく違う戦術が要求される。
- 木曜・土曜(R1・R3):フォアボール形式(ベターボール)——チームの2人が各ホールで自分のボールをプレーし、良いスコアをチームスコアとする
- 金曜・日曜(R2・R4):フォアサム形式(オルタネートショット)——1つのボールを2人で交互に打つ。最もプレッシャーがかかる形式
特にフォアサム(オルタネートショット)は、パートナーのミスショットで厳しい状況になってもリカバーする技術、そしてメンタルの強さが問われる。チームの連携、相性、コミュニケーションが勝敗を分ける。
注目ペアリング1:ケプカ×ローリーのサプライズ初タッグ
2026年大会最大の注目は、LIVゴルフ所属のブルックス・ケプカと2019年全英オープン覇者のシェーン・ローリーという、意外な組み合わせの初タッグだ。ケプカはLIVゴルフ所属でありながら、ズーリッヒクラシックのような公式大会には招待選手として参戦している。
メジャー5勝のケプカとメジャー1勝のローリー——スタイルは対照的な両選手だが、気さくなローリーのキャラクターと、勝負強いケプカのメンタルは、チーム戦ではかえって好相性となる可能性が指摘されている。
注目ペアリング2:フィッツパトリック兄弟、4年連続出場
マット・フィッツパトリック(2022年全米オープン覇者)と弟のアレックス・フィッツパトリックのコンビは、4年連続の出場となる。兄弟による息の合ったゴルフは、ズーリッヒクラシックの恒例の風物詩だ。
特にアレックスはDPワールドツアーで直近に初優勝を飾ったばかりで、兄弟揃って勢いに乗っている。直前のRBCヘリテージでも好成績を残したマット・フィッツパトリックとのタッグは、今年の優勝候補筆頭と目されている。
他の注目ペア
ズーリッヒクラシックにはその他にも魅力的なチームが集結する。
- ディフェンディングチャンピオン:ラナン・グリフィン&アンドリュー・ノヴァーク組が連覇を狙う
- スクランブル系:パットン・キズレー&マクシミリアン・スコット組
- ビッグネーム組:ザンダー・シャウフェレは不在、ロリー・マキロイも不参加と、スターの一部は休養を選択
一方で、今年はロリー・マキロイが出場を見送り、スコッティ・シェフラーもエントリーしていないため、世界ランキング上位選手が比較的少ない年となっている。これがフィッツパトリック兄弟やケプカ×ローリー組に優勝のチャンスを広げている。
TPCルイジアナとは——カージャン独特のコース
TPCルイジアナは、ルイジアナ州ニューオーリンズ郊外のアヴォンデールに位置する、2004年開場のPGAツアー認定コース。設計は名匠ピート・ダイで、元LPGAの選手スティーブ・エルキントンと名手ケリー・ギブソンもコンサルタントとして関わった。
広大な沼地と特徴的なバンカーのレイアウトで知られ、風の影響を受けやすい。全長7,425ヤード(パー72)で、フェアウェイバンカーとグリーン周りの池が選手を悩ませる。チーム戦特有の攻撃的なセッティングで、低スコアが連発される可能性が高い。
日本のゴルフファンへ——放送・配信情報
日本では以下のメディアで視聴可能。時差があるため、日本時間では金曜早朝から月曜早朝にかけての放送となる。
- ゴルフネットワーク(有料チャンネル):ライブ放送&ハイライト
- PGAツアーライブ:有料ストリーミング(英語)
- NBCスポーツ(米国):週末のライブ中継
注目ポイントまとめ
ズーリッヒクラシックは、通常のPGAツアー大会にはない「チーム戦ならではの楽しさ」が魅力だ。フォアサム形式での緊張感、選手間のハイタッチや笑顔のコミュニケーション、そして予想外のペアリングによる化学反応。ゴルフファンなら見逃せない4日間となる。
特に今年は、ケプカとローリーの新ペアという話題性抜群の組み合わせに加え、フィッツパトリック兄弟の連続タッグなど、ドラマの種は十分にそろっている。マスターズとRBCヘリテージの興奮が冷めやらぬ中、さらなる熱戦が期待されるズーリッヒクラシック2026に注目だ。