いよいよ5月14日(木)、2026年のメジャー第2戦・PGAチャンピオンシップがペンシルベニア州アロニミンクゴルフクラブで開幕する。
ディフェンディングチャンピオンのスコッティ・シェフラーが連覇を目指す一方、マスターズ2連覇のロリー・マキロイがキャリアグランドスラム達成後初のメジャー制覇を狙う。今年最も熱い戦いを直前予習する。
大会基本情報
- 開催日程:2026年5月14日(木)〜17日(日)
- コース:アロニミンクゴルフクラブ(ペンシルベニア州ニュータウンスクエア)
- パー:70 / ヤード数:7,300yd超(ドナルド・ロス設計、ギル・ハンセ改修)
- 賞金総額:約2,250万ドル(優勝賞金約450万ドル)
- ディフェンディングチャンピオン:スコッティ・シェフラー(2025年優勝)
- 日本時間TV:ESPN+配信、CBS/ESPN テレビ中継(土日)
コース解説:ドナルド・ロスの傑作が復元
アロニミンクゴルフクラブは1928年にドナルド・ロスが設計した歴史的コース。ロス自身が「最高傑作」と語ったとされるこのコースは、2010年代にギル・ハンセンとジム・ワグナーによってロスのオリジナルビジョンに近い形に改修された。
パー70・7,300ヤード超というセッティングは、今年のフィールドに対して相当な難度を要求する。前回のPGAツアーイベント(2018年BMWチャンピオンシップ)ではキーガン・ブラッドリーが20アンダーで優勝したが、今回はセッティングが格段に厳しく、10アンダー前後が勝負のラインになると予想される。
注目選手5人を完全解説
1. スコッティ・シェフラー(米国)— ディフェンディングチャンピオン
シェフラーとワナメーカートロフィー(出典:golf.com)
世界ランク1位のシェフラーは2025年のPGAチャンピオンシップ王者として臨む。2026年シーズンはまだ1勝にとどまるが、直近3試合はすべて2位と安定感は折り紙付きだ。
特にストロークゲインド合計(2.056)、スコアリング平均(69.37)、バーディ平均(5.03)はいずれもツアートップ水準。ロスが設計したアロニミンクのタイトなバンカーと複雑なグリーンに対しても、アイアンの精度と短距離のパットが武器となるシェフラーのゲームは非常に相性がいい。
2. ロリー・マキロイ(北アイルランド)— キャリアグランドスラム達成後の初タイトルへ
マスターズ2026連覇の瞬間のマキロイ(出典:golf.com)
今年4月にマスターズ2連覇を達成し、史上6人目のキャリアグランドスラムを完成させたマキロイ。全英・全米・全米プロ・マスターズの4大メジャーすべてを制した今、次の目標は各大会のさらなる優勝積み重ねだ。
2026年の出場はわずか6試合のみと出場数を絞り込んでいるが、マスターズでの勝利が示すように、ピーキングの精度が格段に上がっている。アロニミンクのパー70コースは、飛距離よりも正確性とショートゲームを問う設定であり、マキロイの武器とマッチする。
3. キャメロン・ヤング(米国)— 今季2勝、初メジャー優勝のチャンス
キャデラックチャンピオンシップ2026を制したキャメロン・ヤング(出典:golf.com)
今年最も「乗っている」選手の一人がキャメロン・ヤングだ。3月のプレーヤーズチャンピオンシップで劇的な勝利を収め、5月初旬のキャデラックチャンピオンシップも4日間ひとりで首位を走るワイヤー・トゥ・ワイヤーの快勝。世界ランクも自己最高の3位まで上昇した。
2026年マスターズでも最終ラウンドを3位で終えており、「メジャーでの勝負強さ」が着実に育っている。ドライビングの飛距離とアイアンの精度を兼ね備えるヤングにとって、アロニミンクは初メジャー優勝の絶好の舞台となるかもしれない。
4. マット・フィッツパトリック(イングランド)— 複数優勝の安定感
イングランドのマット・フィッツパトリックは2026年シーズン複数の優勝を重ね、キャメロン・ヤングとともに「世界4位」を争う存在だ。2022年全米オープンのチャンピオンでもあり、タフなコースセッティングへの対応力は折り紙付き。
アロニミンクのような正確性を問うコースは、精密なアイアンショットを武器とするフィッツパトリックにとって最高の舞台。プレーヤーズチャンピオンシップ最終ホールでのボギーでヤングに逆転を許した雪辱を晴らす機会としても注目だ。
5. 松山英樹(日本)— マスターズT12から復調なるか
日本のエース・松山英樹は今年1月のザ・センチュリーで今季1勝目を飾り、PGAツアー通算11勝目を達成。しかしマスターズ後は成績が伸び悩んでいる。
松山の強みはロングアイアンの精度とパー3でのスコアメイク。アロニミンクのドナルド・ロス設計のショートホールは、こうした技術を問う構成になっており、松山の得意パターンと重なる。「思わぬ復調」を見せるポテンシャルは十分だ。日本時間の観戦スケジュールも含め、最注目の日本人選手として追い続けたい。
LIVゴルフ勢も参戦——ラーム・デシャンボーの存在感
LIVゴルフのラームとデシャンボー(出典:golf.com)
PGAチャンピオンシップはLIVゴルフのプレーヤーにも出場権を認めている。今年のLIVゴルフ個人ポイントリーダーであるジョン・ラームはバージニア大会でのアルバトロスを含む安定した成績を残しており、メジャーでの台風の目になりうる。
ブライソン・デシャンボーは今年のLIVゴルフ・バージニア大会で2日目に首位に立つなど好調を維持。2020年全米オープンのチャンピオンとして、アロニミンクの難コースへの適応力に注目が集まる。ダスティン・ジョンソンも久しぶりのメジャー出場でどこまで存在感を示せるか注目だ。
注目のその他選手
| 選手名 | 国籍 | 今季の注目ポイント |
|---|---|---|
| クリスチャン・レイタン | ノルウェー | 先週のトルイストチャンピオンシップ初優勝の勢い |
| ザンダー・シャウフェレ | 米国 | 昨年の全米オープン王者・コース適応力高い |
| コリン・モリカワ | 米国 | 2020年PGAチャンピオン・アイアン精度は世界屈指 |
| コルム・ヤング | ノルウェー | 欧州勢の台風の目として注目 |
| ビクトル・ホブランド | ノルウェー | 復調気配、ドライビング精度に注目 |
| リッキー・ファウラー | 米国 | トルイスト2位・今季4トップ10の完全復活気配 |
コース攻略のポイント
アロニミンクはパー70という設定が最大の特徴だ。パー5が2ホールしかなく、イーグルチャンスが少ない。つまり「スコアを稼ぐ機会が少ない」コースでもあり、ボギーを叩かない安定したゴルフが求められる。
ドナルド・ロスが自ら「傑作」と語った11番ホールのバンカー配置は今大会でも最大の難所になると見られる。7,300ヤード超のセッティングでも、正確なアイアンショットが求められるホールが連続するため、「ドライバーの飛距離より正確性」が鍵を握る。
まとめ:三つ巴の頂上決戦に注目
シェフラー連覇・マキロイのメジャー追加・キャメロン・ヤングの初制覇。この三つ巴が2026年PGAチャンピオンシップの最大の見どころだ。加えて松山英樹がどこまで食い込めるか、LIVゴルフ勢のラームとデシャンボーが波乱を起こせるかも気になるところ。
日本時間では木曜深夜(5月14日23時頃〜)から第1ラウンドがスタート。ESPN+での配信のほか、土日はCBSでもテレビ中継される。
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