ロリー・マキロイが第108回PGA選手権(アロニミンク・ゴルフクラブ、ペンシルベニア州)第2ラウンドでボギーなしの67(-3)をマーク。初日74(+4)のカットライン際の苦境から一変し、通算1オーバーで週末の勝負ラウンドに駒を進めた。首位のマヴェリック・マクニーリーとアレックス・スモーリー(ともに-4)から5打差ながら、「まだ十分射程内だ」と強気のコメントを残した。
ロリー・マキロイ(提供:Wikimedia Commons / cropped)
R1の惨劇からボギーなし67へ — 劇的な逆襲
木曜日(現地時間)の第1ラウンド、マキロイはドライバーの乱れに足を引っ張られ4オーバー74と大きく出遅れた。カットラインを巡る争いに加わることとなり、初日を終えた時点では上位進出どころかトーナメント自体への生き残りが懸念されるほどだった。
しかし金曜日(現地時間)、マキロイは別人のようなゴルフを披露する。強い風が吹き荒れるアロニミンクの難コースを攻略し、18ホールをボギーなしで歩き通す67(-3)をマーク。これにより通算スコアを1オーバーに戻し、カットラインを突破した。
マキロイのR1→R2スコア変遷
「5打差でも射程内」— マキロイのコメント
ラウンド後のインタビューでマキロイはこう語った。「首位から5打差だけど、十分にトーナメントの中にいると感じている。今日やりたかったことは自分を大会に引き戻すこと。それができたと思う」。
アロニミンクは守りの難しい手ごわいコースで、金曜日の風はさらに難易度を引き上げた。そんな環境下でのボギーフリーラウンドは、彼のメンタルの強さと技術力の高さを改めて証明したといえる。
「R1の74を見たときはもう終わったと思った。でもR2でボギーなし67って、さすがマキロイ。メジャーチャンピオンの底力を見せてくれた。週末も期待大!」
36ホール終了時のリーダーボード
| 位置 | 選手名 | 国 | 通算 | R1 | R2 |
|---|---|---|---|---|---|
| T1 | マヴェリック・マクニーリー | 米国 | -4 | 68 | 67 |
| T1 | アレックス・スモーリー | 米国 | -4 | 68 | 69 |
| T3 | 松山英樹 | 日本 | -3 | 70 | 67 |
| T3 | クリス・ゴッテラップ | 米国 | -3 | 71 | 65 |
| T3 | アルドリッチ・ポティーター | 南アフリカ | -3 | 67 | 70 |
| T3 | ミン・ウー・リー | 豪州 | -3 | 69 | 70 |
| T9 | スコッティ・シェフラー | 米国 | -2 | 68 | 71 |
| T9 | キャメロン・ヤング | 米国 | -2 | 68 | 67 |
| T〜 | ロリー・マキロイ | 北アイルランド | +1 | 74 | 67 |
※第2ラウンド終了時点(現地5月15日)。マキロイは首位から5打差。
史上最も密集したリーダーボード
ディフェンディングチャンピオン・シェフラーも-2で射程内(提供:golf.com)
36ホール終了時点で首位から6打差以内に58選手が並ぶ。これはPGA選手権の歴史上、最多の混戦レコードだ。例年なら脱落しているスコアでも、まだ優勝圏内に残っているという異例の展開。マキロイの「5打差でも射程内」という発言は、決して強がりではない。
注目はディフェンディングチャンピオンのスコッティ・シェフラーが2打差のT9につけていること。R1で3アンダーの共同首位発進だったが、R2で71(+1)と失速。しかし2打差なら週末に巻き返し可能だ。
PGA選手権2026 注目データ(36H後)
- 首位から6打差以内の選手数:58人(大会史上最多)
- 首位スコア:-4(マクニーリー、スモーリー)
- マキロイの位置:+1(首位から5打差)
- ディフェンディングチャンピオン・シェフラー:-2(首位から2打差)
- 日本人最高位:松山英樹 -3(T3)
共同首位の"ダークホース2人"に注目
ディフェンディングチャンピオンのシェフラーも週末に巻き返しを狙う(提供:Wikimedia Commons)
現在首位に立つマヴェリック・マクニーリーとアレックス・スモーリーは、ともにメジャー未勝利の"ダークホース"だ。マクニーリーはR2で67(-3)と爆発し、一気に首位に浮上。スモーリーはR1、R2ともに安定したプレーで2日間首位をキープしている。
2人はPGAツアーでの経験はあるものの、メジャー制覇の実績はない。週末にベテランチャンピオンたちのプレッシャーをどう受け止めるか、見どころのひとつとなる。
松山英樹、-3のT3から週末へ
日本期待の松山英樹、通算-3で首位と1打差(提供:Wikimedia Commons)
日本のゴルフファンが特に注目するのは松山英樹の動向だ。R2で67(-3)をマークし、通算3アンダーのT3につけている。首位との差は1打のみで、R3に向けて絶好のポジションから出発できる。2021年マスターズ覇者がアロニミンクで何を見せるか、注目が集まる。
「松山が首位と1打差!マキロイも5打差で追ってくる。週末は目が離せない。日曜深夜(日本時間)の決勝ラウンドに向けてドキドキしています」
R3以降の見どころ
第3ラウンドは現地土曜日(日本時間15日深夜〜16日早朝)から始まる。最終組はマクニーリーとスモーリーのペアリングで午後2時40分(ET)スタート。松山はR2で67をマークした好調組として上位ペアリングに組まれ、マキロイもプレッシャーのかかる位置からスタートとなる見込みだ。
アロニミンクでは今後も風の影響が予想されており、守り切れるかが鍵になる。混戦模様が続くなか、土日の2ラウンドで誰が頭ひとつ抜け出すか、世界中のゴルフファンが注目している。