2026年PGA選手権(アロニミンク・ゴルフクラブ開催)の開幕前夜となる5月13日、ロリー・マキロイが記者会見でLIVゴルフの将来について率直に語った。
「LIVは今、precarious spot(危機的な瀬戸際)にある」と明言し、「自分が間違っていたことを認めると同時に、こうなることはわかっていた」とも述べた。

アロニミンク・ゴルフクラブ クラブハウス PGA選手権2026会場
PGA選手権2026の会場・アロニミンク・ゴルフクラブ(写真:Wikimedia Commons)

「予想通りだった」―マキロイが本音を吐露

マキロイはPGA選手権の会場、ペンシルベニア州ニュータウン・スクエアで行われた記者会見で、サウジアラビアのPIF(公共投資ファンド)がLIVゴルフへの資金提供を2026年末で打ち切ると発表したことについて聞かれ、こう語った。

「間違いを認めます。こうなることを事前に予測していた自分は正しかったとも感じています。中東で起きていることが大きく影響していますが、あれだけ多くの資金を地政学的な状況に縛り付けてしまうのは、長期的に見て非常に難しい道だったはずです」

「実を言うと、私たちはLIVの選手たちが知る前から、このことを聞かされていました。3月や4月には既にそういう話が業界内に流れていました」

また、「LIVがどうにか2027年以降のスケジュールを組んだとしても、過去4年間とはまったく違った形になるだろう」と予測した。

LIVゴルフ アデレード大会 観客
LIVゴルフ アデレード大会の観客(写真:Wikimedia Commons)

ラームへの言及―「信頼している」とラームは反論

マキロイはさらに踏み込んで、LIV選手がPGAツアーへの復帰を望まないケースにも言及した。

「もしLIVの選手たちが復帰を望まないというなら、それ自体が何かを物語っていると思います」

この発言は、ジョン・ラームら主要LIV選手への間接的なメッセージと受け取られた。
これに対しラームは同日の取材で、「経営陣が問題を解決してくれると信じている」と述べ、LIVに残留する姿勢を見せた。

40代男性ゴルフファン

「マキロイの発言は痛烈だ。LIVに移籍した選手たちへの直接的なメッセージ。PGAツアーとLIVの統合交渉が事実上終わった今、ゴルフ界は再び一本化に向かうのかもしれない」

背景:PIFがLIVゴルフ撤退を決断した理由

サウジアラビアの国家投資ファンド(PIF)は先月、2026年シーズン終了後にLIVゴルフへの資金提供を打ち切ると発表した。
2021年のリーグ設立以来、PIFは50億ドル以上を投じてきたとされるが、「現在の投資戦略とは合致しなくなった」として方針転換を表明した。

LIVゴルフ チームフォーマット 選手たち
LIVゴルフはチームフォーマットを採用(写真:Wikimedia Commons)
LIVゴルフを巡る最近の動き
  • 2026年4月末:PIFが2026年末でLIVへの出資打ち切りを発表
  • 会長辞任:ヤシル・アル=ルマイヤンがLIVゴルフ会長を退任予定
  • 新体制:投資銀行家のジーン・デイビス、ジョン・ジンマンが取締役に就任
  • スポンサー獲得急務:「多様な投資家モデル」への移行を模索中

PGA選手権直前でも関心を集めるLIV問題

PGA選手権2026はデシャンボー、ラーム、フィル・ミケルソン、ブリュー・ウォトソンらLIVゴルフ所属の選手たちも出場資格を持つとして話題に。
マキロイが今大会でも優勝の最有力候補の一人として挙げられる中、LIVゴルフの将来を巡る発言は世界のゴルフファンの注目を集めた。

グレッグ・ノーマン LIVゴルフCEO
LIVゴルフCEO グレッグ・ノーマン(写真:Wikimedia Commons)
今後の注目点
LIVゴルフは2027年以降の存続に向けて新たなスポンサー・投資家の確保が急務。
代替資金源の確保ができなければ、リーグ縮小・解散の可能性も排除できない状況だ。

PGA選手権2026:マキロイは2大会連続メジャー制覇を狙う

LIVゴルフの話題から離れ、マキロイ本人のコンディションにも注目が集まる。
今年4月のマスターズで2年連続優勝を果たしたマキロイは、PGA選手権でも優勝すれば2015年のジョーダン・スピース以来となる「1年2冠」を達成する。

アロニミンクはドナルド・ロス設計の名門コース。174バンカーを持つタフなレイアウトで、飛距離のあるマキロイやスコッティ・シェフラーが有利とみられている。
第1ラウンドは現地時間5月14日(木)から始まる。マキロイのティーオフ時刻は現地午前中に予定されている。

ゴルフが上手くなりたい方へ