いよいよ明日5月14日(木)、2026年のメジャー第2戦「PGA選手権」が開幕する。 舞台はペンシルバニア州ニュータウンスクエアのアロニミンク・ゴルフクラブ(パー70、7,394ヤード)。 ディフェンディングチャンピオンの世界1位スコッティ・シェフラーと、マスターズ連覇を達成したロリー・マキロイが頂点を争う、今シーズン最大の注目ゴルフイベントだ。
- 大会名:108回PGAチャンピオンシップ
- 開催期間:2026年5月14日(木)〜17日(日)
- 会場:アロニミンク・ゴルフクラブ(ペンシルバニア州ニュータウンスクエア)
- コース:パー70、7,394ヤード、ドナルド・ロス設計
- 出場選手数:156名(LIVゴルファー11名を含む)
- 総賞金:2,000万ドル(推定)
アロニミンクが64年ぶりにメジャーを迎える
アロニミンクの第11番ホール。20以上のバンカーが選手を待ち受ける © golf.com
アロニミンク・ゴルフクラブが男子メジャーを開催するのは、1962年のPGA選手権(ゲーリー・プレーヤー優勝)以来、実に64年ぶり。 フィラデルフィア郊外に位置するこのコースは、名匠ドナルド・ロスが1920年代後半に設計した歴史的な名コースだ。
パー70で7,394ヤードというセッティングは、長打者には一見有利に見える。 しかしパー3は4ホール中3ホールが200ヤード以上あり、難度の高い第15番ホールは546ヤードのパー4。 コースを縦横に走るバンカー群とロス独特の起伏のあるグリーンが、単純な長打勝負を許さない。
上空から見たアロニミンク © golf.com
注目選手:優勝候補を徹底解剖
スコッティ・シェフラー(米国)+480 本命
昨年のPGA選手権覇者で現世界ランキング1位。 今シーズン3大会連続で2位と、勝てない期間が続いているが、統計数字は依然として圧倒的。 SG(ストロークス・ゲインド)総合2.056、平均スコア69.37、バーディ平均5.03と、ツアー全項目でトップ級のデータを誇る。 連覇を果たせば、ストローク・プレー時代にPGA選手権を連覇した3人目の選手となる歴史的快挙だ。
昨年の優勝者、スコッティ・シェフラー © golf.com
ロリー・マキロイ(北アイルランド)+850
マスターズ連覇を成し遂げ、キャリアグランドスラムを完成させた後、今度はPGA選手権3度目の優勝を狙う。 2012年(キアワ・アイランド)と2014年(ヴァルハラ)での制覇を経て、今大会で3回目の制覇なら、歴代PGA選手権最多勝のウォルター・ヘーゲン(5勝)とジャック・ニクラス(5勝)に次ぐ4勝へ向けて大きく前進する。 通算メジャー7勝目は、ニック・ファルドを抜き欧州人最多記録更新となる。
PGA選手権3勝目に挑むロリー・マキロイ © Olympics.com
ジョーダン・スピース(米国)注目
マスターズ・全米オープン・全英オープンの3冠をすでに持つスピースにとって、PGA選手権はキャリアグランドスラム達成のための最後の一枚。 本人は「勝とうとしすぎない」という独自の戦略でアロニミンクに臨むと明かしており、独特のメンタルアプローチが吉と出るかに注目が集まる。
グランドスラム最後の1ピースを狙うジョーダン・スピース © golf.com
その他の主要優勝候補
| 選手名 | 国籍 | オッズ | 今季の主な成績 |
|---|---|---|---|
| キャメロン・ヤング | 米国 | +1200 | プレーヤーズ優勝、ドラール6打差で1位 |
| マット・フィッツパトリック | 英国 | +1400 | 3月以降3勝(RBCヘリテージ含む) |
| ザンダー・シャウフェレ | 米国 | +1600 | パリ五輪金メダリスト、安定した上位フィニッシュ |
| ルードビッグ・オーバーグ | スウェーデン | +1800 | 欧州ツアーで実績積み上げ、初メジャー制覇狙う |
| ジョン・ラーム | スペイン | +1500 | LIVゴルフから参戦。メジャー実績豊富 |
| ブライソン・デシャンボー | 米国 | +2000 | LIVゴルフ参戦中、前回優勝者として注目 |
日本人選手の出場状況
今大会には日本人・日系選手が4名出場する見込みだ。 松山英樹をはじめ、PGAツアーで活躍する日本勢がアロニミンクでどこまで戦えるか。 コース適性の面では、正確なアイアンショットが求められるドナルド・ロス設計のコースは、松山のような技巧派に有利な側面もある。
注目ポイント:過去10回のPGA選手権優勝者はすべて米国人選手という記録がある。 その牙城を崩すのは、マキロイ(北アイルランド)か、ラーム(スペイン)か、それとも松山(日本)か。
LIVゴルファーの参戦について
今大会では、サウジアラビアのPIF(公共投資ファンド)がLIVゴルフへの資金提供を2026年シーズン限りで打ち切ると発表して以降、初めてPGAツアーとLIVゴルフの選手が一堂に会するメジャーとなる。 11名のLIVゴルファーがアロニミンクに集結し、ジョン・ラームやブライソン・デシャンボーが優勝候補として挙げられている。
ロリー・マキロイはこのLIV問題について「LIVは現在、不安定な状況に置かれている」とコメント。 ゴルフ界の勢力図が変わりつつある中で開催される今大会は、単なるメジャーを超えた歴史的意味合いを持つ。
TV放映・視聴スケジュール
| 日程 | 放映(日本時間) | 放映媒体 |
|---|---|---|
| 第1R 5/14(木) | 午前1時〜(翌朝まで) | ESPN(海外)・GolfNetwork(国内) |
| 第2R 5/15(金) | 午前1時〜(翌朝まで) | ESPN(海外)・GolfNetwork(国内) |
| 第3R 5/16(土) | 深夜0時〜 | CBS(海外)・GolfNetwork(国内) |
| 最終R 5/17(日) | 深夜0時〜 | CBS(海外)・GolfNetwork(国内) |
編集部の注目ポイント
今大会最大の焦点は、シェフラーが「連続して2位」のスランプを脱して再び頂点に返り咲くのか、 それともマキロイが勢いに乗って7つ目のメジャータイトルを手にするのか、この一点に尽きる。
アロニミンクの難度を考えると、初日から飛ばしすぎて自滅するリスクもある。 ドナルド・ロス設計のグリーンに手こずれば、長打自慢の選手も苦戦を強いられるだろう。 個人的に注目しているのは、スコアカード上の見た目より難しいパー3で、平均的な選手がどれだけバーディを取れるかだ。
スピースのグランドスラム挑戦も外せない見どころで、「勝とうとしない」という逆説的な戦略がはまるかどうかにも注目したい。