ジョーダン・スピースが5月12日(火)、アロニミンクゴルフクラブでの記者会見に登場。
PGA選手権2026でキャリアグランドスラムに挑む32歳は、「勝つ一番の方法は、変な言い方だけど、勝とうとしないこと」と独自の心理戦術を語った。
「勝とうとしないことが、実は一番の近道」
スピースはグランドスラムへのプレッシャーについて問われると、意外な答えを返した。
この大会はいつも頭の中で「ハイライトされている」と認めながらも、その重圧と戦うのではなく、あえて手放すことを選んだという。
「この大会(PGA選手権)はいつもハイライトされている。人生であと1勝できるなら、間違いなくこの大会だ。
でも、勝つ一番の方法は——変な言い方だけど——勝とうとしないことだと思う。
ただ1番ホールに向けて準備して、良いゲームプランを立てて、攻めるべき場所を攻めるだけ」
「普通の週と同じ気持ちでやる」という姿勢は、単純に聞こえる。
しかし、9年間グランドスラムを夢見てきた選手の言葉だからこそ、その深さが際立つ。
PGA選手権2026の舞台・アロニミンクゴルフクラブ(提供: golf.com)
9年待ち続けたPGA選手権タイトル
スピースには2015年マスターズ、2015年全米オープン、2017年全英オープンの3メジャータイトルがある。
唯一欠けるのが「PGA選手権」。2017年大会でも優勝のチャンスがあったが、ここ9年間タイトルを逃し続けてきた。
一方、ライバルのロリー・マクロイは2025年マスターズで悲願のグランドスラムを達成。
歴代わずか6人しか成し遂げていない偉業の達成者に仲間入りした。
スピースが今週勝てば、史上7人目のキャリアグランドスラム達成者となる。
2015年全米オープン優勝直後のスピース(提供: Wikimedia Commons)
「マクロイとは違う形のグランドスラムになる」
スピースは、自分のグランドスラムが達成されてもマクロイほどの感情的爆発にはならないと予想している。
マクロイはマスターズで何年も苦しんだ末の達成だったが、スピースの場合は状況が違うと語った。
「(マクロイの)あの反応は彼特有のもの。リードして逃した歴史もあったし。
私の場合は違う形になると思う。自分の状況はマクロイとは明らかに違うから。
でも、この短いリストに名前を刻むことは、やはり"すごいこと"だよ」
今季の好調が自信の裏付けに
スピースが会見でここまで前向きに語れるのは、今季の好調があるからだ。
2022年を最後に優勝から遠ざかっているが、2026シーズンはT12以内を4回記録。
マスターズでもT12フィニッシュを果たし、復調を印象付けた。
今週の展望: アロニミンクはドナルド・ロス設計の歴史的コース(パー70・7,394ヤード)。
スピースが得意とするアイアンショットとショートゲームの精度が問われる設定で、グランドスラム達成の条件は整いつつある。
PGA選手権2026に向けて準備を整えるスピース(提供: golf.com)
ゴルフファンの声
「この"勝とうとしない"戦略、実はゴルフの本質をついてる気がする。自分もアマチュアで試してみたくなった。スピースが今週勝てば歴史的瞬間になるね」
「スピースはいつもこういう独特な言い方をするよね。マクロイとは全然違うキャラクターで、それがスピースの魅力。今週は特別な何かが起きそうで楽しみ!」
今大会の主な注目選手たち(提供: golf.com)