世界ランク44位の伏兵アーロン・ライ(イングランド、31歳)が、第108回PGA選手権2026を制した。
最終日に驚異の65をマークし、通算9アンダーで3打差の完勝。
1919年以来107年ぶりとなるイングランド人チャンピオンの誕生に、ゴルフ界は震撼した。
最終スコアボード(上位5名)
17番での70フィートバーディーが試合を決めた
最終日のアーロン・ライは、出だしから安定したゴルフを見せた。
8番ホールまでは1オーバーとやや我慢の展開だったが、転機はパー5の9番ホール。
40フィート(約12m)のイーグルパットを沈め、一気に流れを引き寄せた。
その後も勢いは止まらなかった。
13番でバーディーを奪って首位に立つと、迎えた17番パー3で信じられないシーンが生まれた。
なんと約70フィート(21m)のロングバーディーパットがカップイン。
この一打で3打リードとし、18番のパーで締めくくった。
最終日のハイライト
- 9番パー5でイーグル(40フィートパット)
- 13番バーディーで首位に浮上
- 17番パー3で約70フィートのバーディーパット成功
- 最終スコア:65(-5)→ 通算9アンダー・3打差優勝
世界ランク44位の「サプライズ優勝」が意味するもの
大会前、ライの優勝オッズは100倍以上。
メジャー優勝経験なし、ツアー優勝も2024年ウィンダムチャンピオンシップの1勝のみという経歴から、誰もが「まさか」と思った結果だった。
それでも、ライのゴルフは終始一貫していた。
両手グローブという独特のスタイルで知られるライは、正確なアイアンと安定したパッティングを武器に、アロニミンクGCを攻略した。
アメリカ人選手が過去10回連続でPGA選手権を制していた中での、この結果。
さらに1919年以来という長い歴史を更新する「イングランド人初優勝」は、世界のゴルフファンに衝撃を与えた。
「17番の70フィートパットは目を疑った。普通のツアーでも決まらないくらいの距離をメジャー最終日に沈めるなんて、これがゴルフの面白さだと改めて思いました。」
優勝で得た特典と賞金
今大会の総賞金は過去最高となる2,050万ドル(約31億円)。
優勝したライは369万ドル(約5億6,000万円)を手にした。
さらに、PGA選手権覇者として以下の出場権を獲得している。
| 大会名 | 免除期間 |
|---|---|
| PGA選手権 | 生涯出場権 |
| マスターズ | 5年間 |
| 全米オープン | 5年間 |
| 全英オープン | 5年間 |
| ザ・プレーヤーズ | 5年間 |
シェフラー・マキロイはどうだった?
世界ランク1位スコッティ・シェフラーは初日に好スタートを切ったものの、最終的には優勝争いに絡めず。
昨年のマスターズ覇者ロリー・マキロイも上位には食い込めなかった。
jon ラームとアレックス・スモーレーが通算6アンダーで2位に入り、ジャスティン・トーマス、ルドビグ・オベルグ、ミヒャエル・シュミットが5アンダーで4位タイとなった。
「ラームが2位でも話題になるのに、それを3打も上回ったライがすごい。毎年こういうサプライズ優勝があるからメジャーは目が離せないですね。」
「世界ランク44位がPGA選手権を取るとはな。ライのゴルフはアイアンが本当に正確で、ストロークゲインを見ても圧倒してたよ。俺もスコア88くらいで伸び悩んでるけど、こういう選手のスイングを研究すると参考になる部分多い。アロニミンク、いつか行ってみたいコースだな。」