女子ゴルフ最高峰のメジャー「第81回全米女子オープン」が、日本時間6月4日深夜にロサンゼルスのリビエラCCで開幕する。クラブ創設100周年・LA郡では史上初開催という記念の舞台に、世界の強豪156人が集結。世界ランク1位ネリー・コルダ、連覇を狙うマヤ・スターク、そして過去2勝の笹生優花を筆頭にした日本勢の挑戦に注目が集まる。

名門リビエラCC、女子メジャー初開催の歴史的舞台

会場のリビエラCCは、PGAツアー「ジェネシス招待」でおなじみの西海岸の名門コース。1926年の開場からちょうど100周年という節目の年に、全米女子オープンが初めて足を踏み入れる。

ジョージ・トーマス設計の戦略的なレイアウトは、距離だけでなく正確性とコースマネジメントが問われる。ポア芝とキクユ芝が混在する独特のグリーン周りも、勝敗を左右する大きなカギになりそうだ。

リビエラCC 9番ホールのフェアウェイとグリーン
起伏に富んだリビエラCCの9番ホール。タフなセッティングが予想される

優勝候補の筆頭は世界1位コルダ、連覇狙うスターク

優勝候補の一番手は、やはり世界ランク1位のネリー・コルダ。今季すでにメジャーを制しており、安定感は群を抜く。第1ラウンドはヒョ・ジュ・キム、ハンナ・グリーンとの好組で回る。

前回王者のマヤ・スターク(スウェーデン)も連覇を狙う。昨季の戴冠後は予選落ちが続き苦しんだが、近頃は復調傾向。クイーンシティでのT16を足がかりに、ディフェンディングチャンピオンの意地を見せたいところだ。

世界ランキング1位のネリー・コルダ
優勝候補筆頭、世界ランク1位のネリー・コルダ(米国)

日本勢の大黒柱・笹生優花、3度目のメジャー制覇へ

日本勢で最も期待がかかるのが、過去に全米女子オープンを2度(2021年・2024年)制している笹生優花だ。タフなセッティングほど力を発揮する勝負強さは、メジャーで証明済み。

飛距離と精度を兼ね備えたゲームは、リビエラの難セッティングと相性が良いとみられる。第1ラウンドはチョン・ウン李6、キアラ・ロメロと同組。日本時間5日早朝のスタートとなる。

全米女子オープン2勝の笹生優花
全米女子オープン2勝の笹生優花。聖地で3勝目を狙う
運営者K 業界人Kの視点

リビエラで全米女子オープンって、それだけでもう事件やね。男子のジェネシスで見慣れたあのキクユ芝とポア芝のグリーン、女子のトッププロがどう攻略するのか純粋にワクワクするわ。距離が出るだけじゃ勝てへんコースやから、笹生みたいに飛んで止められる選手が一気に有利になると思う。あと個人的に推したいのが山下美夢有。飛ばし屋ばっかり注目される全米女子オープンで、あの技巧派がトリッキーなリビエラを淡々と攻略したら…って想像するだけで面白い。日本勢の層がほんまに厚なったわ。

山下美夢有・畑岡奈紗・岩井ツインズ——分厚い日本勢

笹生以外にも、日本勢のメンバーは非常に豪華だ。AIG全英女子オープンを制した山下美夢有は、第1ラウンドでマヤ・スターク、メガ・ガネと同組という注目の組み合わせ。今季ベストのクイーンシティ3位の勢いをそのままぶつけたい。

畑岡奈紗はミンジー・リー、ロッティ・ウォードと同組で登場。岩井ツインズの岩井千怜も出場し、双子での同時メジャー出場が大きな話題になっている。スイングの再現性が高い日本勢にとって、フェアな難セッティングはむしろチャンスだ。

AIG全英女子オープン覇者の山下美夢有
技巧派・山下美夢有。リビエラの戦略性は日本勢に追い風か

予選を勝ち上がった日本勢——後藤未有らの挑戦

本戦には、地区予選を突破した選手たちも名を連ねる。日本ゴルフ協会(JGA)が実施した予選では、後藤未有が8アンダーでトップ通過。高橋彩華、プレーオフを制した尾関彩美悠らも本戦行きの切符をつかんだ。

メジャーの大舞台に予選から勝ち上がってくる選手のプレーは、毎年いいドラマを生む。下記はJGA公式が伝えた予選最終結果だ。

第1ラウンド 日本勢ほか注目組のスタート時刻(日本時間)

日本時間(目安)注目選手同組
6/4 23:07頃山下美夢有マヤ・スターク、M・ガネ
6/4 23:18頃畑岡奈紗ミンジー・リー、L・ウォード
6/4 23:29頃ネリー・コルダヒョ・ジュ・キム、H・グリーン
6/5 04:52頃笹生優花チョン・ウン李6、K・ロメロ
6/5 05:47頃岩井千怜チェ・ヘジン、A・キム

※スタート時刻は現地(米東部時間)発表をもとにした日本時間の目安。変更の可能性あり。

見どころ——メジャーらしいタフな1週間に

全米女子オープンは、毎年「世界一過酷なメジャー」とも称される。深いラフ、速いグリーン、そして難しいピン位置と、選手たちの技術とメンタルが極限まで試される。

100周年のリビエラがどんなセッティングで迎えるのか。コルダやスタークらトップ選手の安定感か、笹生らの勝負強さか、それとも伏兵の台頭か。日本時間6月4日深夜からの開幕に注目だ。

第81回 全米女子オープン2026 開催概要

会場:リビエラCC(米カリフォルニア州ロサンゼルス)
日程:2026年6月4日〜7日(日本時間6月4日深夜〜8日早朝)
出場:156人(うちアマチュア28人)
前回王者:マヤ・スターク(スウェーデン)