フランスのセリーヌ・ブティエが、ニュージャージー州ギャロウェイのシービュー・ベイコースで開催された「ショップライトLPGA powered by Wakefern 2026」最終日(54ホール制)を5アンダー66でプレーし、4打差からの逆転優勝を達成。アルピチャヤ・ユボールに1打差で制し、LPGAツアー通算7勝目を挙げた。

最終日——ターン前後の3バーディで逆転劇

最終日のスタート時点でリードしていたのは22歳の韓国人プレーヤー、スービン・ジュー(チュー)だった。4打のリードを持って最終ラウンドを迎えたが、ターンを過ぎたあたりからスコアが止まった。

ブティエはターン前後に3バーディを連続して奪う積極的なゴルフでスコアを伸ばす。13番ホールでは約9メートルのバーディパットをねじ込んでリードを奪うと、その後もスコアを守りきった。

セリーヌ・ブティエ フランス人プロゴルファー
セリーヌ・ブティエ(フランス、Duke大学出身)

逆転を許したスービン・ジュー——惜しいデビューVを逃す

4打リードを持ちながらも最後まで逃げ切れなかったスービン・ジューは22歳で、LPGAツアー初優勝を狙っていた。13番で13番でブティエに逆転を許すと、最後まで流れを引き戻すことはできなかった。

ジューは前半こそバーディを奪い、一時リードを守っていたが、後半の失速が響いた格好だ。ツアー初勝利を狙う若手が強敵相手に見せ場を作ったレースでもあった。

運営者K 業界人Kの視点

54ホール制の短縮大会でこういう逆転劇が起きるのは、やっぱりゴルフの面白さやね。ブティエは今シーズン10試合でベストがT9と苦しんでたのに、最後にバッチリ決める。「もう今週は来てない」と思った瞬間に大逆転してくるのがプロの怖さ。13番の9メートルパットをブチ込んでリードを取りにいく強気の姿勢、あれがプロとアマの差やと思う。こっちはドライバーで手打ちになってる場合とちゃうぞ(笑)。

ショップライトLPGA2026 最終リーダーボード

順位選手名最終スコア最終日
優勝セリーヌ・ブティエ(フランス)-5(66)
2位アルピチャヤ・ユボール(タイ)
3位ローレン・ウォルシュ(アイルランド)
スービン・ジュー(韓国)崩れて失速

※54ホール制のため3ラウンドで決着。

アルピチャヤ・ユボール——前日の珍しいペナルティが響いた?

アルピチャヤ・ユボール シービュー・ベイコースにて
2位に終わったアルピチャヤ・ユボール(タイ)

2位に入ったタイのアルピチャヤ・ユボールは、前日(第2ラウンド)に珍しいペナルティを受けていたことが注目された。本来なら優勝争いの中心にいた選手だったが、そのペナルティが最終的な1打差に影響した可能性もある。

それでもユボールは最終日も上位をキープし、堂々の2位フィニッシュ。タイのゴルフ界が着実に実力をつけていることを示す結果となった。

ブティエのコメント——「来るとは思わなかった」

優勝後のブティエは、「ここ数週間でゲームが上向いてきているのは感じていた。でも今週ここまで来るとは正直思っていなかった。また勝てて本当に嬉しい」とコメント。

今シーズンは10試合を経て最高成績がT9と苦しんでいた彼女にとって、約1,000日ぶりに近い逆転優勝は格別の喜びだったはずだ。LPGAツアーで7勝、世界合算では12勝目という数字が彼女のキャリアの厚みを物語る。

セリーヌ・ブティエ 2023年ソルハイムカップでトロフィーを手にする
2023年ソルハイムカップでトロフィーを手にしたブティエ。今大会も同様の場面が実現した

54ホール制のショップライトLPGA——フィールドの特殊性

今大会はLPGAツアーの中でも数少ない54ホール制(3ラウンド)のイベントだ。通常の72ホールと異なり、序盤の展開が勝敗に直結しやすい。

さらに今週はLPGAのビッグトーナメント「全米女子オープン」が来週に控えており、フィールドから上位10名は全員が欠場。その分、若手やシード争いをしている選手にとっては絶好のチャンスの週でもあった。

来週は全米女子オープン——リビエラで初開催

全米女子オープン2026 リビエラCC ティーマーカー
全米女子オープン2026のティーマーカー(リビエラCC)

LPGAはこの後、ロサンゼルスのリビエラCCへと舞台を移す。全米女子オープン2026(6月4日〜7日)はリビエラCCで初開催となる歴史的な一戦だ。

世界ランク1位のネリー・コルダが優勝候補筆頭。前回大会覇者のマヤ・スタークも連覇を狙う。日本勢では笹生優花らが出場予定で、メジャータイトルをかけた激しい争いが予想される。

ショップライトLPGAで弾みをつけたブティエが全米女子オープンでもどこまで上位に食い込めるか、注目が集まる。