2026年マスターズで2年連続優勝というゴルフ史に残る偉業を達成したロリー・マキロイ。その祝勝会がどれほど激しいものだったか——フィットネストラッカー「Whoop」がマキロイのデータを公開し、ゴルフ界に驚きが広がっている。最高心拍数187回、睡眠時間ほぼゼロ、回復スコア崩壊という「規格外」の数値が、ロリーの喜びの大きさを物語っている。

Whoopとは——マキロイも愛用するフィットネスバンド

Whoop(ウープ)は、睡眠、心拍変動(HRV)、運動負荷、回復状態などを24時間計測するリストバンド型フィットネスデバイス。トップアスリートの間で広く使われており、マキロイも長年の愛用者として知られる。アンブレッサー契約を結ぶWhoopのCEOウィル・アメッド氏が、マキロイ本人の承諾を得て、マスターズ期間中のデータを公開した。

最高心拍数187回——「走る」と同じ強度

Whoopが公開したデータの中で最も衝撃的だったのが、優勝後の日曜夜に記録された最高心拍数「187bpm」という数値だ。マキロイの平常時心拍数(60前後)の3倍以上、通常のゴルフプレー中の130〜140bpmを遥かに上回る。

アメッド氏によると「187bpmはマキロイが全力疾走したときと同等の心拍数。これを祝勝会で記録するというのは、プロアスリートとしても極めて珍しい」と驚きのコメント。グリーンジャケット授与式直後から、クラブハウスでの祝宴、そして仲間との深夜までのパーティーが続いたと見られる。

マスターズ週の心拍数推移(Whoop公開データより)

日付(JST) 最高心拍数 主なイベント
4/10(金)R1 142 bpm 初日ラウンド
4/11(土)R2 158 bpm 6打差リード構築
4/12(日)R3 161 bpm リードを一時失う
4/13(月)R4優勝 167 bpm 最終ホールのバーディパット
4/13(月)祝勝会 187 bpm グリーンジャケット後の祝宴

睡眠時間ほぼゼロ——回復スコア「2%」

優勝当夜の睡眠時間は、公開データによると「1時間57分」。通常のマキロイの睡眠時間は平均7時間前後であり、約4分の1という異常な短さ。Whoopが算出する「回復スコア(Recovery Score)」は、100点満点中わずか「2%」を記録し、これはマキロイがWhoopを装着し始めて以降、最低値だった。

「回復スコア2%というのは、体が完全に疲労困憊しているという意味。通常の選手なら翌日のプレーや練習はほぼ不可能なレベル」とアメッド氏。だがマキロイ自身は優勝翌日の会見で「まだ夢のような気分だ」と笑顔で語っていた。

マスターズ連覇の歴史的価値

マキロイは、マスターズ史上4人目の連覇達成者となった。ジャック・ニクラウス(1965-66)、ニック・ファルド(1989-90)、タイガー・ウッズ(2001-02)に並ぶ、伝説入りの偉業だ。

最終ラウンドではスコッティ・シェフラーと激しい優勝争いを演じ、キャメロン・ヤングとの同組でスタート。18番ホールでは0.91mのパーパットを見事に沈めて1打差での勝利。グリーンジャケット授与式では、妻エリカと娘ポピーへの感謝の言葉で涙を流した。

ファンの反応——「さすがアイリッシュ」

Whoopが公開したデータを受け、ゴルフファンからはSNS上で様々な反応が。「さすがアイリッシュ、祝い方が全力」「187bpmで回復2%は完全にパーティーモード」「これぞ人間ロリー」など、マキロイの愛すべきキャラクターを称える声が多数寄せられた。

北アイルランド出身のマキロイは、陽気なパーソナリティと愛妻家ぶりで知られ、ファンからの人気も絶大。マスターズ連覇に加え、2024年キャリアグランドスラム達成と合わせて、すでにゴルフ史に名を刻む存在となっている。

次戦は?——まずは休養、その先はトゥルイストへ

マキロイは直後のRBCヘリテージ、ズーリッヒクラシックへの出場を見送り、しばらく休養に充てる模様。直近の出場予定は、5月6日(日本時間)からクエイルホロークラブで開幕する「トゥルイスト選手権」だ。

「一生に一度しかないお祝い。今は家族とゆっくり過ごしたい」とマキロイは語った。次戦までに回復スコアを万全に戻し、全米プロ(5/14開幕、アロニミンクGC)でのメジャー3連勝を狙う。