テキサス州ヒューストン・メモリアルパークGCで開催中のLPGA初メジャー「シェブロン選手権2026」。第2R終了時点で14アンダー単独首位のネリー・コルダから6打差、8アンダーで単独2位につけたのがパティ・タバタナキット(25・タイ)だ。2021年ANAインスピレーション(旧シェブロン選手権)をルーキーで制した彼女が、再びメジャー優勝者だけが許される「リープ」(湖への飛び込み儀式)を目指している。
2連続ボギーフリーで「グラインドが効いている」
初日に「67」(5アンダー、ボギーフリー)でロケットスタートを切ったタバタナキットは、第2Rでも「69」(3アンダー、ボギーフリー)で2日連続ノーボギー。風と速いグリーンが選手を苦しめる中、堅実なゴルフを継続している。
本人もGolf Channelのインタビューで「Pretty well grinded(しっかり粘れた)」と手応えを口にした。コルダが終始「攻めのバーディーラッシュ」型でスコアを伸ばすのに対し、タバタナキットは「守って粘る」型でスコアを積み上げているのが対照的だ。
2021年「ルーキーでメジャー制覇」の伝説
タバタナキットが世界の注目を集めたのは、2021年ANAインスピレーション(カリフォルニア州ランチョミラージュ・ミッションヒルズ開催の旧シェブロン)。ルーキーで迎えたメジャーで、最終日に「68」を叩き出して優勝、伝統の「ポピーズポンド」(プールへの飛び込み)儀式を行った。
当時、コーチング体制とゴルフ哲学を一新したばかりのUCLA出身ルーキーが、メジャーをいきなり制覇——という劇的なストーリーは、LPGAの新しいスター誕生を告げる出来事として大きく報じられた。
その後の苦境とリブート
しかし2021年以降、タバタナキットは勝利から遠ざかる時期が続いた。世界ランキングはトップ10から脱落、メジャーでも上位に絡めないシーズンが続いた。本人は「精神的な部分の立て直し」を語り、2024〜25年にかけてスイング改善+メンタル強化に取り組んだ。
2026年シーズン序盤、その努力が形になり始めている。シェブロン選手権第2Rを終え、復活の予感を感じさせる位置に再び立っている。
第2R終了時点 トップ10(暫定)
| 順位 | 選手 | 国 | スコア |
|---|---|---|---|
| 1 | ネリー・コルダ | 米国 | -14 |
| 2 | パティ・タバタナキット | タイ | -8 |
| T3 | ミミ・ローズ(注目ルーキー) | イングランド | -7 |
| T3 | チャーリー・ハル | イングランド | -7 |
| T5 | ジーノ・ティティクル / 西郷真央 | タイ/日本 | -6前後 |
※第2R進行終了時点の暫定スコア。最終確定はカット成立後
第3R見どころ——タバタナキットがコルダを追える条件
6打差は決して埋まらない差ではない。LPGAメジャーでは過去に最終Rで5〜6打差を逆転した例も複数存在する。タバタナキットが射程圏に入るには、第3Rで以下が必要だ。
- 第3Rで「64〜65」レベルの爆発スコアを出す(-6〜-7)
- 同時にコルダが「72〜73」程度のパープレー+若干の苦戦に陥る
- これで最終R開始時点で2〜3打差に詰めれば、心理的プレッシャーを与えられる
- メモリアルパークのベント・バミューダのコンビネーショングリーンは風で別物になる——変化に対応する選手が浮上
放送予定(日本時間)
- 第3R:4月26日(日) 早朝〜午前 ゴルフネットワーク/Peacock
- 最終R:4月27日(月) 早朝〜午前 ゴルフネットワーク/NBC/Peacock
まとめ
シェブロン選手権2026は、圧倒的なコルダと、5年ぶりの復活を狙うタバタナキットの構図で週末を迎える。さらにLPGAルーキーのミミ・ローズ、復調の日本勢など、メモリアルパーク初開催の女子メジャーは多彩なドラマが交錯する状況だ。タバタナキットが再び「リープ」を決めるのか、それともコルダが圧勝で3つ目のメジャーを獲るのか——日本時間4月27日(月)早朝、決着がつく。