PGAツアー唯一のチーム戦「チューリッヒクラシック・オブ・ニューオーリンズ2026」(ルイジアナ州TPCルイジアナ/パー72/7,425ヤード)は日本時間4/26、第3ラウンドが終了した。マット・フィッツパトリック&アレックス・フィッツパトリック兄弟がフォアボール(ベストボール)形式で「57(-15)」をマーク。これは大会タイ記録であり、通算スコアを30アンダーまで伸ばし4打差の単独首位に浮上。最終R(日本時間4/27月曜未明〜午前)で兄弟初共闘優勝へ大手をかけた。
第3R——前半「29」、後半「28」のあり得ないスコア
1打差T2スタートのフィッツ兄弟は、序盤から飛ばした。1番・2番で連続バーディーで波に乗ると、5番〜8番でバーディー3つ+イーグル1つ。前半は「7アンダー29」と圧巻の出来。後半に入ってもギアは下がらず、8バーディー1パーのオール攻めで「28」を叩き出し、合計「57(-15)」。これは大会の1ラウンド最少スコアタイ記録であり、フォアボール形式における兄弟のシナジーが完璧に噛み合った。
第3R終了時点リーダーボード(上位5組)
| 順位 | チーム | スコア | 備考 |
|---|---|---|---|
| 1 | M.フィッツパトリック&A.フィッツパトリック | -30 | R3「57」大会タイ記録 |
| T2 | D.トンプソン&A.エックロート | -26 | 4打差を追走 |
| T2 | A.スモーリー&H.スプリンガー | -26 | R1「58」、R3失速 |
| T4 | AJ.ユーアート&C.ジャービス | -22 | R3「61(-11)」 |
| T5 | B.ホーシェル&T.ホーグ | -21 | 9打差 |
2人とも今季絶好調——シナジー絶対値も史上最高クラス
2026年シーズン、マット・フィッツパトリックはPGAツアーで2勝(先週RBCヘリテージ含む)、世界ランキング3位に浮上。弟アレックスはDPワールドツアーのヒーロー・インディアンオープンで初優勝を飾り、こちらも勢いに乗っていた。「両方が最高潮」というシナジーがフォアボール形式で炸裂したのが今回の「57」。1人がリスクを取り、もう1人がパーセーブで支えるというベストボールの理想形を、丸々兄弟で完成させた格好だ。
最終Rはフォーサム(オルタネート)——兄弟の真価が問われる
最終Rはフォーサム(オルタネートショット)。1打ずつ交代で打つこの形式では、戦略の意思統一が最も重要になる。第2Rでフィッツ兄弟は同形式で「-2(70)」と失速した経験もあり、4打差リードといえども安泰ではない。「兄弟ならではのコミュニケーション」がそのまま強みにも弱みにもなるのがオルタネートの怖さだ。
2位タイ・スモーリー組とエックロート組の追撃シナリオ
同点2位は2組。初日「58」をマークしたスモーリー&スプリンガー組はR3で失速し-26まで後退、4打差は決して絶望的ではない。一方のエックロート&トンプソン組はR1で「59」を叩き、終始安定したスコアで-26をキープ。最終Rのオルタネートでは「守って2バーディー」程度の硬いゴルフでもチャンスがある。フィッツ兄弟が1ボギーでも叩けば、4打差は一気に縮まる。
ベン・グリフィン&ノヴァク組(連覇狙い)は脱落
注目された連覇狙いのベン・グリフィン&アンドリュー・ノヴァク組はカットラインギリギリで残ったものの、首位とは20打以上差がついた。シェフラー&シェルの欠場、コープカ&ロウリー組のカット落ちに続き、優勝候補が次々と姿を消す中、「兄弟組」が大会史を書き換える瞬間が日本時間4/27(月)未明〜午前に訪れる。
放送・配信情報(日本時間)
- 第4R(最終):2026年4月27日(月) 02:00〜04:00 / ゴルフチャンネル
- CBS生中継:JST 04:00〜07:00(米国時間15:00〜18:00 ET)
- 最終組ティオフ予定:JST 4/27 約04:00(フィッツ兄弟組)
まとめ:兄弟初共闘優勝&「57」大会タイの史上稀な週
第3Rで「57」という大会タイ記録、通算-30+4打差リード。フィッツパトリック兄弟はPGAツアー史上初の「兄弟ペアによるツアー優勝」に向かって着実に歩んでいる。最終Rのオルタネート形式さえ落ち着いて消化できれば、マット2026年3勝目&弟アレックス初のPGAツアー勝利という、ゴルフ界が長く語り継ぐ「兄弟史」が完成する。