DPワールドツアー2026年「アジアスイング」第2戦「ボルボチャイナオープン2026」(中国・上海/エンハンス・アンティンGC/パー71/7,188Y)は日本時間4/26、最終ラウンドが終了。オーストリアのベルント・ヴィースバーガー(39歳)がノーボギーの「67(-4)」をマークし、通算19アンダー3打差の逆転優勝2021年5月の「デンマーク・チャレンジ」以来、約5年ぶりのDPワールドツアー優勝を飾った。3打差2位は第3R首位のアドリアン・オタエギ(UAE)、ヴィースバーガーは優勝賞金46万7,500ドル(約7,200万円)と「2026年PGAチャンピオンシップ出場権」を獲得した。

最終R終了時点リーダーボード

順位選手スコア各R(パー71)
1ベルント・ヴィースバーガー(オーストリア)-1964-66-68-67
2アドリアン・オタエギ(UAE)-1667-66-62-71
3ショーン・ノリス(南ア)-1363-67-70-71
T4チャイ・ボーウェン(中国)-1265-66-72-69
T6ブランデン・ストーン(南ア)-11

ターニングポイント:後半10番のチップイン・バーディが流れを変えた

3打差・2打目から始まった最終R、前半をイーブンパーで折り返したヴィースバーガーは、9番ホール終了時点で首位オタエギに3打ビハインド。誰もが「2位フィニッシュが現実的」と見ていた展開を一変させたのが、後半10番(パー5)のチップイン・バーディだった。グリーン奥からの絶妙なチップショットがそのままカップに吸い込まれ、ギャラリーが沸き上がる中、本人もガッツポーズで応えた。続く11番、13番でも連続バーディを奪い、一気に通算-19に到達。

ゴルフ選手 アプローチショット 上海 DPワールドツアー 最終R 逆転 イメージ
10番チップインから始まったスプリント、後半3バーディが勝負を決めた(写真:イメージ)

オタエギの悪夢:18番のダブルボギー「7」で連覇消滅

第3Rで「62(-9)」をマークし首位に立っていた2024年大会王者アドリアン・オタエギは、最終Rで12番と16番にボギーを喫し失速。さらに最終18番(パー5)でまさかのダブルボギー「7」を叩き、3打差の通算-16の単独2位に終わった。「ディフェンディング王者の連覇」を目前にしていただけに、本人の悔しさは計り知れない。とはいえ2位フィニッシュで「レース to ドバイ」ポイントを大量加算、シーズン後半戦への弾みは確保した。

ヴィースバーガーの言葉:「今日は心の底から戦った」

優勝会見でヴィースバーガーは「今日は心の底から戦った。10番のチップインで自分を信じ直せた瞬間、人生が変わった気がした」とコメント。2014〜2019年に欧州ツアー4勝を挙げ、2021年デンマーク・チャレンジ後はLIVゴルフへ移籍、その後DPワールドツアーへ復帰し苦しい時期を乗り越えての復活Vとなった。「家族とチームの支えがなければここに立てなかった」と感謝を述べた。

勝者の特典:PGAチャンピオンシップ出場権+大量ポイント

  • 優勝賞金:467,500ドル(約7,200万円)
  • レース to ドバイ・ポイント:500ポイント
  • 2026年PGAチャンピオンシップ(5/14〜17、アロニミンクGC)出場権
  • DPワールドツアー2027シーズン・フル出場権(2年延長)
  • 世界ランキング・ポイント:32ポイント獲得(推定OWGR順位を80位前後まで上昇)

大会概要

  • 会場:エンハンス・アンティンGC(中国上海市・嘉定区/パー71/7,188Y)
  • 会期:2026年4月23〜26日(日本時間)
  • 賞金総額:275万ドル
  • 2026 アジアスイング:第2戦/全4戦シリーズ
  • 過去5年の歴代王者:2024 オタエギ/2023 ウォーリン/2022 中止/2021 中止/2019 アシュン・ウー

次戦:DPワールドツアーは韓国へ

アジアスイングはこの後、5月1日開幕「コリアチャンピオンシップ・プレゼンテッド・ジェネシス」(韓国・JNJゴルフクラブ/賞金総額450万ドル)に舞台を移す。欠場のロリー・マキロイに代わってトム・キム(韓国)、シウ・ジェミン(韓国)などの地元スター選手が中心となる見込み。ヴィースバーガーは「コリアにも出場する。今日の勢いでもう1つ勝ちたい」と意欲を見せた。

まとめ:39歳の「もう一度、優勝者になる」物語

4日間ノーボギーで通算-19、後半9番からの怒涛のスプリントで5年ぶりのDPワールドツアー優勝を勝ち取ったヴィースバーガーLIVゴルフ離脱後の復活劇として、欧州ツアー全体に大きな話題を提供した。一方、連覇を逃したオタエギの18番ダブルボギーは「2026年最も衝撃的なフィニッシュ」として記憶に残るだろう。レース to ドバイはますます混戦模様、5月の韓国大会とその後の欧州本土シリーズから目が離せない。