5度のメジャーチャンピオン、ブルックス・コープカ(米国)がONEflightマートルビーチ・クラシック(5月7〜10日、ダンズ・ゴルフ&ビーチクラブ)への出場を正式に表明した。LIVゴルフからPGAツアーへの復帰プログラムの制約からシグネチャーイベントへの出場が認められない中、全米プロゴルフ選手権(5月14日開幕、アロニミンクGC)前の最後の実戦機会として自ら志望した。

復帰プログラムの「壁」——シグネチャーイベントには出られない

コープカが先立ってPGAツアーへ復帰した際、ツアーはLIV出身選手向けの「復帰プログラム」を設けた。現在のところ、このプログラム下ではスポンサー免除によるシグネチャーイベント出場が認められていない。同じ週に開催されるトラスト選手権(クエール・ホロー)はPGAツアー最高峰のシグネチャー大会であるため、コープカは対象外となっている。

先週のRBCヘリテージでもコープカはオルタネートとしてフィールド入りを待ったが、繰り上がりは叶わなかった。そうした状況だからこそ、賞金総額400万ドルのマートルビーチ・クラシックへの参戦は、全米プロ前に「試合感」を維持するための合理的な選択といえる。

全米プロ3勝を持つコープカ——アロニミンクへの備え

コープカは全米プロゴルフ選手権において2017年、2018年、2023年の3度頂点に立ったメジャースペシャリストだ。2026年のアロニミンクGCでの全米プロ(5月14〜17日)は、彼にとって前人未到の4勝目を狙う絶好機となる。

ブルックス・コープカ 2019年全米プロチャンピオン
2019年全米プロを制覇した当時のコープカ(© Wikipedia / CC)

直近の成績を振り返ると、マスターズ2026でT12入りし、直近5試合の strokeplay では4度トップ20に入るなど安定した戦いを見せている。FedExCupポイント59位とランキング面ではまだ上位とは言えないが、内容は着実に向上している。

ONEflightマートルビーチ・クラシック 大会概要
開催日:2026年5月7日(木)〜10日(日)
会場:ダンズ・ゴルフ&ビーチクラブ(サウスカロライナ州マートルビーチ)
賞金総額:400万ドル(約6億円)
形式:通常72ホールストローク(PGAツアー代替フィールド戦)

勝利すれば「メモリアル」と「トラベラーズ」への道が開く

ツアーのルール上、コープカがマートルビーチ・クラシックで優勝を飾れば、今季残りのシグネチャーイベント——メモリアル・トーナメント(6月)とトラベラーズ選手権(6月末)——への出場権を獲得できる。これはLIV復帰組にとって、上位大会への扉を開く事実上の「昇格ルート」だ。

同大会には過去チャンピオンのウェブ・シンプソンやダニー・ウィレットも出場を表明しており、フィールドの質はオルタネートイベントの中でも高い部類に入る。コープカが存在感を示せば、全米プロへ向けたムードも自ずと高まるだろう。

直近の軌跡と今後の見通し

大会成績
マスターズ2026T12
ズーリッチ・クラシック(ペア戦)予選落ち(ローリーとペア)
ONEflightマートルビーチ・クラシック5月7〜10日(予定)
全米プロゴルフ選手権(アロニミンク)5月14〜17日(予定)

LIVゴルフがサウジPIFからの資金提供を2026年末に打ち切られることが明らかになった今、コープカのような「復帰第一陣」の動向はPGAツアー全体の今後を占う試金石ともなっている。マートルビーチでの戦いは単なる調整試合ではなく、「主戦場への帰還」を世界に証明する舞台でもある。