ジョーダン・スピース(32歳)が、5月14日(木)から開幕するメジャー第2戦・全米プロゴルフ選手権(アロニミンクGC、ペンシルベニア州)でキャリアグランドスラム達成へ10度目の挑戦に臨む。マスターズ、全米オープン、全英オープンの3冠を持つスピースが悲願の「最後のピース」を手にするのか、世界中が注目している。
グランドスラムまであと「ひとつ」——10度目の挑戦
スピースは2015年のマスターズと全米オープン、2017年の全英オープン(ロイヤルバークデール)と、3つのメジャーを制してきた。残るはただひとつ、全米プロゴルフ選手権のみ。しかし、ここまでの9度の挑戦でいずれもウォーナメーカートロフィーを手にすることができなかった。
過去の挑戦では最高成績がトップ5フィニッシュ2回。2019年以降はトップ25にすら入っておらず、相性の悪さは際立っている。「統計的には有利なコースではない」と本人も認めつつも、「このトロフィーを何としてでも手に入れたい」と燃えている。
スピース(左)とマキロイ(右) / 画像:Sky Sports
マキロイの偉業に刺激——「彼より先に達成したい」
今年4月のマスターズで連覇を達成したロリー・マキロイが自身もキャリアグランドスラムを完成させたことで、スピースへの注目度は一気に高まった。マキロイの快挙を目の当たりにし、スピース自身も「ロリーに刺激されている」と語る。
「シェフラーもグランドスラムを狙っているけど、自分が先にやってやりたい。あいつはいつもいじってくるから、今度は俺がいじる番だ」——ジョーダン・スピース(2026年5月)
スコッティ・シェフラーも全米プロ、全英オープン、マスターズを持ち、全米オープンを待つ立場。グランドスラム争いという意味でも、ライバル関係は現役随一だ。
会場・アロニミンクGCの特徴
2026年の全米プロは、ペンシルベニア州ニュータウンスクエアにあるアロニミンクゴルフクラブで開催される。1928年に設計されたドナルド・ロスの名コースが舞台となる。この会場での全米プロ開催は1962年のゲーリー・プレーヤー優勝以来、実に64年ぶりとなる。
全長7,394ヤード(パー70)と、タフなコースセッティングが予想される。フェアウェイは狭く絞られ、ラフは高く設定され、多くのバンカーが戦略的に配置されている。純粋なパワーよりも正確性と創造性が求められるコースで、スピースのゲームスタイルには合う面もある。
注目の出場選手とフィールド
| 選手名 | 世界ランク | 注目ポイント |
|---|---|---|
| スコッティ・シェフラー | 1位 | ディフェンディングチャンピオン |
| ロリー・マキロイ | 2位 | マスターズ連覇後初の全米プロ |
| ジョーダン・スピース | 約20位 | グランドスラム10度目の挑戦 |
| ブライソン・デシャンボー | 上位 | LIVゴルフから参戦 |
| ジョン・ラーム | 上位 | LIVゴルフから参戦 |
| ダスティン・ジョンソン | 上位 | 特別招待で69連続メジャー出場 |
フィル・ミケルソンは家族の健康上の理由により出場辞退。マックス・ホーマが繰り上がりで出場する。また、タイガー・ウッズも欠場が決まっており、今年は両レジェンドが不在の全米プロとなる。
スピースの今季成績と状態
スピースは2017年の全英優勝以降、メジャーからは遠ざかっているが、2026シーズンに入り徐々に復調の兆しを見せている。ジェネシス・インビテーショナルでは12位タイを記録するなど、安定感が増している。
「自分のゲームは正しい方向に向かっている。アロニミンクのコースは自分に合っていると思う」と本人も手応えをにじませる。ショートゲームとパッティングに定評があり、プレシジョンが問われるドナルド・ロスのレイアウトは間違いなく「スピース向き」と評する専門家も多い。
大会スケジュール
- 5月11日(月)〜13日(水):練習ラウンド
- 5月14日(木)・15日(金):第1・2ラウンド(ESPN放送)
- 5月16日(土):第3ラウンド(CBS放送)
- 5月17日(日):最終ラウンド(CBS放送)
日本からはWOWOWまたはゴルフネットワークでの中継も予定されている。全米プロは年間4大メジャーの中でも唯一、完全な「プロ限定」大会だ。