アーロン・ライ(イングランド)が最終日に5アンダー65をマークし、通算9アンダーでペンシルベニア州アロニミンク・ゴルフクラブを制した。
ジョン・ラームとアレックス・スモーリーに3打差をつけての完勝。英国人の全米プロ制覇は1919年以来、実に107年ぶりの快挙だ。

最終日の逆転劇——17番の68フィートバーディーが勝負を決めた

最終ラウンドを首位ではなく上位集団の1人として迎えたライは、前半を着実にまとめ、後半に入って加速。17番パー3では68フィート(約21メートル)の超ロングパットをねじ込んでバーディーを奪い、事実上の勝利を確定させた。

18番はパーで締めくくり、通算9アンダー。グループ内で早く回ったジョン・ラームとアレックス・スモーリーが共に6アンダーにとどまったため、3打差のまま初のメジャータイトルを手にした。

2026年全米プロゴルフ選手権、アロニミンクで旗を掲げるギャラリー
大観衆が見守ったアロニミンク・ゴルフクラブの最終日

2026年全米プロゴルフ選手権 最終リーダーボード(トップ10)

順位選手名国籍トータル最終日
優勝アーロン・ライイングランド-965
T2ジョン・ラームスペイン-6
T2アレックス・スモーリーアメリカ-6
ロリー・マキロイ北アイルランド-4
スコッティ・シェフラーアメリカ
特記カート・キタヤマアメリカ63

カート・キタヤマが最終日63——メジャー史上最低スコアに並ぶ偉業

優勝こそ逃したものの、もう一人の主役がいた。カート・キタヤマだ。最終日にボギーゼロのノーボギーラウンドで7アンダー63をマーク。これはメジャー選手権の最終日としてトミー・フリートウッドの2023年全米オープン以来の並記最低スコアとなった。

キタヤマは最初の3ホールで連続バーディーからスタートし、パットで141フィート(約43メートル)以上を沈める怪物ぶりを披露。「パットの神様が降りてきた」と本人も笑顔でコメントした。

ジョン・ラーム、2026年全米プロゴルフ選手権
2位タイに終わったジョン・ラーム

107年ぶり——英国人優勝の歴史的意義

英国人が全米プロゴルフ選手権を制したのは、1916年と1919年にジム・バーンズが優勝して以来のこと。アメリカ人が10連覇中だっただけに、ライの勝利はゴルフ界に衝撃を与えた。

31歳のライは2024年のワンダム選手権でツアー初優勝を遂げたばかり。ランキング的には上位選手ではなかったが、「仲間の誰もが同じことを言う——アーロンはいつかメジャーをとる」と称えられていた。

! 優勝賞金:369万ドル(約5億5000万円)
2026年大会の総賞金は2050万ドル(約30億8000万円)。ライは一躍メジャーチャンピオンとして世界ランキングを大幅に上げることになる。

マキロイは5打差の敗退——再び手が届かなかったタイトル防衛

ロリー・マキロイ、2026年全米プロゴルフ選手権3日目
マスターズ連覇を果たしたロリー・マキロイも今回は優勝に届かなかった

マスターズ2026で連覇を達成したロリー・マキロイは今回4アンダーで5打差の敗退。全米プロは2012年・2014年の2勝を持つが、3度目のタイトルにはまたも届かなかった。

次のメジャーは6月の全米オープン。マキロイが巻き返しを図るか注目される。

会場:アロニミンク・ゴルフクラブ(ペンシルベニア州)

アロニミンク・ゴルフクラブのクラブハウス外観
アロニミンク・ゴルフクラブ(ペンシルベニア州ニュータウン・スクエア)

ペンシルベニア州ニュータウン・スクエアに位置するアロニミンク・ゴルフクラブは、1896年創設の名門コース。過去にはPGA選手権(1962年・2010年・2018年・2026年)が開催されてきた伝統ある舞台だ。

次戦の注目ポイント

  • 全米オープン2026:6月開催。ライが連続メジャー制覇なるか
  • カート・キタヤマ:今大会の最終日63は記憶に刻まれる。今後のツアーでも注目
  • マキロイの巻き返し:マスターズ連覇から全米プロ5打差。スランプか一時的な不調か