マスターズ2026の最終日、11アンダーの首位タイでロリー・マキロイとともにスタートしたキャメロン・ヤング。しかし、前半の2つのボギーと16番ホールでのリップアウトが重なり、優勝には1打届かなかった。28歳の若武者が経験した、栄光と悔恨の18ホールを振り返る。

劇的な第3ラウンドで首位タイへ浮上

ヤングのマスターズ2026は、土曜日の第3ラウンドで一気にクライマックスを迎えた。7アンダーの65という圧巻のスコアを叩き出し、6打差あったマキロイのリードを完全に消し去った。マキロイがこの日1オーバーの73で崩れる中、ヤングは6打を一気に詰め、通算11アンダーで首位に並んだ。マスターズ史上最大の36ホール後リードが、わずか18ホールで蒸発した瞬間だった。

運命の最終日:前半で崩れた歯車

4月12日日曜日、最終組でマキロイとともに午後2時25分(現地時間)にティーオフしたヤング。全世界が注目するペアリングの中、重圧は明らかだった。フロントナインで2つのボギーを叩き、序盤からマキロイにリードを許す展開となった。

一方のマキロイも決して安定したプレーではなく、一時は4位タイまで後退する場面もあった。しかしバックナインに入ると、マキロイが徐々にギアを上げていく。ヤングも粘りのゴルフを見せたが、パーセーブに追われる苦しい展開が続いた。

16番ホールの痛恨のリップアウト

勝負の分かれ目となったのは、オーガスタの名物ホールの一つである16番パー3だった。ヤングが放ったバーディパットは、カップの縁をなぞるようにリップアウト。もしこのパットが沈んでいれば、マキロイとの差はわずか2打に縮まり、残り2ホールで逆転の可能性が大きく広がっていた。

テレビ中継でも大きく取り上げられたこのシーンは、今大会のハイライト映像の一つとして記憶されることになるだろう。わずか数ミリの差が、グリーンジャケットの行方を左右した。

3位タイフィニッシュ:悔しさの中にある手応え

最終的にヤングは10アンダーの3位タイでフィニッシュ。優勝したマキロイの12アンダーに2打差、2位シェフラーの11アンダーに1打差という僅差の結果だった。ジャスティン・ローズ、ティレル・ハットン、ラッセル・ヘンリーらと3位タイを分け合った。

28歳のヤングにとって、メジャー大会での上位フィニッシュは自身のキャリアにおいて大きな財産となる。第3ラウンドの65は今大会のベストスコアの一つであり、最終日も首位争いの重圧の中で戦い抜いた経験は、今後のメジャー大会で必ず生きてくるはずだ。

マスターズ2026 最終上位リーダーボード

順位選手名スコア
優勝ロリー・マキロイ-12
2位スコッティ・シェフラー-11
T3キャメロン・ヤング-10
T3ジャスティン・ローズ-10
T3ティレル・ハットン-10
T3ラッセル・ヘンリー-10
T7コリン・モリカワ-9
T7サム・バーンズ-9

次なるステージへ

ヤングの今大会での活躍は、PGAツアーの次世代を担う若手としての存在感を改めて示した。特に第3ラウンドでの爆発力は、いつでもメジャータイトルに手が届く実力の持ち主であることを証明している。来週のRBCヘリテージやその先のPGA選手権に向けて、このマスターズでの経験がどう生かされるか注目したい。