アジアンツアー「インターナショナル・シリーズ」第3戦「シンガポール・オープン2026」(シンガポール・セントーサGC「セラポン・コース」/4/23〜4/26)の最終Rで、初日から首位を譲らなかった韓国のハム・ジョンウ(27歳/世界ランキング735位)が、最終R「68(−3)」でフィニッシュし、通算「16アンダー」2位カメロン・ジョン(豪)に2打差をつけて完全勝利。「アジアンツアー初優勝」を果たすとともに、「The Open Qualifying Series」経由で「7月開催の全英オープン2026(ロイヤル・バークデール)」の出場権を獲得した。

ワイヤートゥワイヤー|初日から最終日まで首位を譲らず

ハムは初日に「64(−7)」のロケットスタートで首位に立つと、第2R・第3R・最終Rすべて「68」と崩れない安定した同スコアで4日間を完走。「64-68-68-68=268(−16)」でゴール。シンガポール・オープン史上ではめずらしい「ワイヤートゥワイヤー優勝」を達成した。

2日目以降は徐々に追手が迫ったが、セラポンの強い海風と速いグリーンを巧みに乗り切り、最終Rのバックナインでも崩れず、72ホール無ボギー連発で逃げ切った。

2位以下の上位フィニッシャー

順位 選手名 国籍 スコア
優勝 ハム・ジョンウ 韓国 −16(268)
2位 カメロン・ジョン オーストラリア −14
T3 ホセレ・バレステル スペイン(LIV Fireballs GC) −11

ハム・ジョンウとは|韓国・日本ツアーで実績、世界ランキングは735位

ハム・ジョンウは1998年生まれの27歳。プロ転向は2018年で、これまでに韓国ツアー4勝・日本ゴルフツアー2勝と「アジア」での実績を積み上げてきた選手。今回の優勝でプロ通算7勝目となる。「アジアンツアー」では今回が24試合目の出場で、ようやく初Vを達成した。

セントーサGC セラポン シンガポール・オープン 2026 LIV インターナショナルシリーズ アジアンツアー
セントーサGC「セラポン・コース」全景(写真:LIV Golf公式)

シンガポール・オープン|10年ぶりの韓国人V、ヤン以来の快挙

ハムの優勝により、シンガポール・オープン優勝韓国人選手は2人目となった。前回は2016年大会のヤン・ヨンハンで、当時世界ランキング1位だったジョーダン・スピース(米)を1打差で破った歴史的な勝利。10年ぶりの「韓国旋風」となった。

全英オープン2026・ロイヤル・バークデール出場権獲得

シンガポール・オープンは「The Open Qualifying Series(OQS)」大会のひとつ。大会上位の「メジャー出場権を持たない選手」上位2名に、その年の「全英オープン本選出場権」が付与される仕組み。今回のOQS枠でハム・ジョンウとカメロン・ジョンがそれぞれ「2026年7月のロイヤル・バークデール」での出場切符を獲得した。

ハムにとってメジャー初出場の快挙

ハムは「メジャー大会への出場経験がゼロ」。今夏の全英オープンが「キャリア初の世界4大メジャー」となる。世界ランキング735位の選手がメジャー出場権を勝ち取るのは「アジアンツアーの真骨頂」であり、夢の舞台への道のりを示した好例となる。

LIV Golf勢の活躍|バレステルがT3、後半失速

LIV Golf「Fireballs GC」所属のスペイン人若手ホセレ・バレステルT3でフィニッシュ。最終R「66(−5)」でハムを追い上げたが、初日のスタート出遅れが響き2打届かなかった。LIV勢としても本大会は「メジャー出場権獲得」を目指し総力戦だったが、優勝賞金や出場権はアジアの新星が掻っ攫う形となった。

ハムのコメント(要旨)

「セラポンは想像以上に難しいコースだったが、初日から自分のリズムを崩さずプレーできた」」と振り返ったハム。「「メジャー初出場が全英オープンになるなんて夢のよう。バークデールでも臆せず戦いたい」」と意気込みを語った。