R&A(The Royal and Ancient Golf Club of St Andrews)は2026年4月27日、「第156回 全英オープン(The 156th Open)」を2028年にイングランドの名門「ロイヤル・リサム&セント・アンズGC」で開催すると正式発表した。同コースでの開催は2012年大会(アーニー・エルス優勝)以来16年ぶりで、「史上12回目」。注目すべきは「LAオリンピック2028(7/14〜30)」と日程が重なるため、慣例の「7月中旬開催」を回避し、「2028年8月3日(木)〜6日(日)」という「8月開催」の異例日程となる点だ。
開催概要|2028年「第156回大会」基本情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 大会名 | 第156回 全英オープン(The 156th Open) |
| 開催地 | ロイヤル・リサム&セント・アンズGC(イングランド・ランカシャー) |
| 開催期間 | 2028年 7月30日(日)〜 8月6日(日)(本大会は8/3〜6) |
| 開催回数 | 同コースでは「12回目」 |
| 前回同コース開催 | 2012年(優勝:アーニー・エルス) |
| 主催 | R&A |
「ロイヤル・リサム」とは|100年史を持つフィルド・リンクスの名門
ロイヤル・リサム&セント・アンズGCはイングランド北西部・ランカシャー州ライサム・セント・アンズに所在するリンクス・コース。創設は1886年で、全英オープン初開催は1926年、伝説のボビー・ジョーンズが初代王者として優勝した。「フィルド・リンクス(Fylde Links)」と称される、海風が常に吹き付ける典型的な英国リンクスのひとつである。
過去のロイヤル・リサム開催全英オープン優勝者(一部)
- 1926年:ボビー・ジョーンズ(米/同コース初開催)
- 1969年:トニー・ジャクリン(英)
- 1979年:セベ・バレステロス(西/伝説的逆転V)
- 1988年:セベ・バレステロス(西/2度目)
- 1996年:トム・レーマン(米)
- 2001年:デビッド・デュバル(米)
- 2012年:アーニー・エルス(南ア/キャリア2度目のクラレットジャグ)
「LAオリンピック2028」が開催日程を変えた
通常、全英オープンは「7月第3週」に開催されるのが恒例だが、2028年は「LAオリンピック」が7月14日〜30日に開催される。「ゴルフ競技」もオリンピックに含まれるため、選手スケジュール調整を考慮し、R&Aは「8月3日〜6日」という異例の8月開催に決定。「夏のフィルド海岸線の風と気温」がどこまで影響するか、選手コンディションも興味深いポイントとなる。
選定経緯|トランプ・ターンベリーは「選外」
2028年大会開催地候補として、「ミュアフィールド」(スコットランド)と「ターンベリー」(スコットランド/ドナルド・トランプ氏所有)も挙がっていたが、いずれも選外。特にターンベリーは2009年(ステュアート・シンク優勝)以来開催から外れており、所有者交代後は政治的・運営的な問題から復帰時期が見えない状況が続く。R&Aは「インフラ整備、地域連携、観客動員力、過去のオペレーション実績」を総合評価し、ロイヤル・リサムを選定したと公式発表している。
2026〜2028年の全英オープン開催地ロードマップ
| 大会回 | 年 | 開催コース | 所在地 |
|---|---|---|---|
| 第154回 | 2026年(7月) | ロイヤル・バークデールGC | イングランド |
| 第155回 | 2027年(7月) | セント・アンドリュース「オールド・コース」(ホーム・オブ・ゴルフ) | スコットランド |
| 第156回 | 2028年(8月) | ロイヤル・リサム&セント・アンズGC | イングランド |
ファン期待|マキロイ&シェフラー時代の名門復活
2028年大会は「マキロイ&シェフラー時代」の真っ只中で開催される見込み。リンクスを得意とするマキロイ(北アイルランド)がロイヤル・リサムでクラレットジャグを掲げる可能性も高く、松山英樹(日本)ら日本人選手の挑戦も注目される。16年ぶりの「セベの聖地」での開催は、世界中のゴルフファンにとっての「夢の祭典」となる。