ネリー・コルダが2026年チェブロン選手権でワイヤー・トゥ・ワイヤーの圧勝を収め、3度目のメジャータイトルを獲得した。スコットランド出身の元欧州ライダーカップキャプテン、カトリオナ・マシューと4度のメジャー覇者ローラ・デイビスは「コルダは女子ゴルフの絶対的支配者になれる」と断言している。
「彼女には支配できる能力がある」――マシューの確信
2009年AIG全英女子オープン覇者で、欧州ソルハイム・カップ歴代最多連続キャプテンも務めたカトリオナ・マシューは、Sky Sports Newsのインタビューでコルダの将来性について踏み込んだ評価を口にした。
マシューが特に注目したのは、コルダの精神的な安定性だ。「彼女には余裕と、精神的な強さがあります。それが揃っているんです」と語り、アニカ・ソレンスタム、カリー・ウェブ、セ・リ・パクらの"支配者たち"の名を挙げながら「最近はそういった選手が数えるほどしかいませんでした」と現状を分析した。
「タイガーズ・キッズ」の自覚――コルダ自身が語る原点
コルダ自身も、タイガー・ウッズの影響を隠そうとしない。「私たちの世代はタイガーを見て育った世代。まさに"タイガーズ・キッズ"なんです。あの頃、彼が試合を支配している姿を見ていました」と公言している。マシューが語った「支配力」というキーワードは、コルダにとって、ゴルフ観の形成から目標として意識されてきたものでもある。
今季のコルダは圧倒的な安定感を誇る。プレーした5試合すべてで最終組に入り、シーズン開幕戦優勝、チェブロン選手権優勝、残る3試合は準優勝という成績。「优れた試合展開の中で、常にベストを尽くしている」という精神的成熟ぶりは、かつてのタイガーと重なる部分がある。
デイビス「彼女が本調子なら誰にも勝てない」
4度のメジャー覇者でLPGAの生きる伝説、ローラ・デイビスも Sky Sports Golf Podcast で率直なコメントを残した。
デイビスはさらに長期的な展望についても言及した。「まだ27歳。望むなら、あと5〜10年はトップで戦い続けられる。アニカの優勝数やメジャー数には届かないかもしれないけれど、カリー・ウェブやセ・リ・パクに並ぶことは十分できる」と語り、コルダのキャリアが現在進行形で書き換えられていく歴史的な過程にあると示唆した。
2026年シーズンのコルダ成績
| 大会 | 結果 | スコア |
|---|---|---|
| シーズン開幕戦 | 🏆 優勝 | ー |
| 大会2 | 2位 | 最終組 |
| 大会3 | 2位 | 最終組 |
| 大会4 | 2位 | 最終組 |
| チェブロン選手権(第1メジャー) | 🏆 優勝 | 18アンダー(5打差) |
「次の支配者」への条件は揃っているのか
コルダが「次の女子ゴルフの支配者」として語られるには、いくつかの条件がある。まず継続的なメジャー制覇、そして世界ランキング1位の長期維持、さらにプレー以外でのブランド力だ。メジャー3勝(2021年全米女子オープン、2024年チェブロン、2026年チェブロン)の時点でLPGAツアー通算17勝・全世界21勝という数字は、まだ「伝説」の域には達していない。
しかし2026年シーズンの一貫性、特に「5試合すべてで最終組に入る」という精神的・技術的な安定感は、アニカ・ソレンスタムを思わせる危うさのなさだ。コルダが「タイガー級」かどうかという問いに、マシューは「ゴルフ的には確実にそうなれる」と明言した。問題は「いつ」ではなく「どこまで」になっているかもしれない。