2001年の全英オープン以来、メジャー大会を一度も欠かさず出場し続けているアダム・スコット(46歳、オーストラリア)。5月14日開幕のPGA選手権(アロニミンクGC、ペンシルベニア州)がメジャー連続出場99回目となり、6月の全米オープン(シネコックヒルズ)で大記録100回到達が視野に入る。この偉業を成し遂げているのは史上ジャック・ニクラウスただ一人だ。
の連続出場数
(5月14〜17日)
(6月18〜21日)目標
四半世紀以上続く、驚異の連続出場記録
2001年の全英オープン(ロイヤル・リーサム、21歳)でメジャーデビューを果たしたスコットは、それ以来一度もメジャーを欠場することなく出場し続けている。マスターズ・オーガスタ、全米オープン、全英オープン、PGA選手権——4大大会すべてに出場し続けた期間は25年に及ぶ。
これがいかに困難な偉業かは、錚々たる名プレーヤーたちが途中で記録を途絶えさせてきた事実を見れば分かる。タイガー・ウッズでさえこの記録には届かなかった。現在この偉業を達成しているのは、1962年のマスターズから1998年の全米オープンまで146大会連続出場を果たしたジャック・ニクラウスただ一人だ。スコットがPGA選手権後の全米オープンにも出場すれば、「100連続」という数字でその仲間入りを果たす。
全米オープン出場資格がカギ——世界ランク維持が条件
スコットの100回目の壁は、実力の問題ではなく資格の問題だ。全米オープン(6月18〜21日、シネコックヒルズ)の出場資格を得るためには、PGA選手権終了後の5月18日時点で世界ランキング上位60位以内に入っている必要がある。スコットがキャデラック選手権に出場した時点での世界ランクは54位。余裕はあるが、安泰とは言えない水域だ。
幸いにも、スコットは5月2日(土)のキャデラック選手権第3ラウンドで6アンダー66を記録しラウンドベストタイとなる活躍を見せた。ウロングボール(誤球)のペナルティを受けながらも崩れず66をマークするあたりに、25年のメジャー経験で培われた精神力の強さが滲む。通算スコアは3アンダー、T23フィニッシュの見込みだ。
また、世界ランク資格が仮に届かなかった場合でも、スコットはすでに2026年全英オープン(ロイヤル・バークデール)への出場権を確保している。10月のオーストラリアンオープン(ロイヤル・メルボルンGC)で5位に入り出場権を獲得したもの。これで少なくとも今年3つのメジャーへの出場は確定的で、「100連続」は全米オープン次第という状況だ。
PGA選手権2026——64年ぶりのアロニミンク開催
スコットにとって99回目のメジャーとなるPGA選手権は、1962年以来64年ぶりにアロニミンクGC(ペンシルベニア州ニュータウン・スクエア)で開催される。ドナルド・ロス設計のパー70、約7,300ヤードのコースは、2025年PGA選手権を5打差で制したディフェンディング・チャンピオン、スコッティ・シェフラーが最大の優勝候補として注目される。
| 選手 | PGA選手権オッズ | 備考 |
|---|---|---|
| スコッティ・シェフラー | +350(最有力) | ディフェンディング・チャンピオン |
| ロリー・マキロイ | +650 | マスターズ2026連覇達成 |
| ブライソン・デシャンボー | +1000 | 復帰後の動向注目 |
| ジョン・ラーム | +1400 | LIV組で唯一の有力候補 |
| アダム・スコット | 未定 | 99回連続出場の偉業に注目 |
スコットが積み上げた「25年のメジャー史」
スコットの連続出場記録は単なる出場回数ではなく、ゴルフ史の生き字引でもある。マスターズ2013制覇、全英オープン2位、さらには2012年マスターズで最終ホールにて失速した「苦い記憶」——彼のキャリアはゴルフの喜びと悔しさを凝縮した25年間だ。今やプレジデンツ・カップでは「インターナショナル・チームの顔」として若手プレーヤーへの薫陶も惜しまない存在となっている。
「試合に出続けることが大切だ。どんな状況でも会場に来て、コースに立つ。それが自分のゴルフへの敬意の示し方だ」——スコットはかつてこう語った。46歳になった今もそのスタンスは変わらない。5月14日のアロニミンクで、また一ページ、歴史に刻まれる。
今後のメジャースケジュール
- PGA選手権 2026:5月14〜17日|アロニミンクGC(ペンシルベニア州)— スコット99回目
- 全米オープン 2026:6月18〜21日|シネコックヒルズ(ニューヨーク州)— スコット100回目(資格取得が条件)
- 全英オープン 2026:7月16〜19日|ロイヤル・バークデール — 出場権確定済み