第108回PGA選手権(アロニミンク・ゴルフクラブ、パー70)の第3ラウンドが終了し、アレックス・スモーリー(米国)が通算6アンダーで単独首位に立ち、初のメジャータイトルを懸けた最終日に臨む。
2打差の2位タイにはマッティ・シュミット(独)、ニック・テイラー(加)、ホン・ラーム(スペイン)、アーロン・ライ(英)、ルードヴィッグ・オーベルイ(スウェーデン)の5人が並ぶ。
さらに驚異的なのはその密集度。通算4アンダーまでの4打差以内にPGA選手権史上最多となる22名がひしめく「世紀の大乱戦」となっている。

-6
首位スモーリーのスコア
22名
4打差以内(史上最多)
2打差
2位タイ(5人)

第3R終了後リーダーボード(上位)

順位 選手 通算 R1 R2 R3
1 A. スモーリー 米国 -6 67 69 68
T2 M. シュミット -4 69 72 65
T2 N. テイラー -4 69 72 65
T2 J. ラーム スペイン -4 69 70 67
T2 A. ライ 英国 -4 70 69 67
T2 L. オーベルイ スウェーデン -4 72 66 68
T7 R. マキロイ 北アイルランド -3 74 67 66
T7 X. シャウフェレ 米国 -3 68 73 66
T7 P. リード 米国 -3 68 72 67
T11 H. 松山英樹 日本 -2 70 67 71
T23 S. シェフラー 米国 -1 67 71 71
アロニミンク・ゴルフクラブのクラブハウス(ペンシルベニア州ニュータウンスクエア)

アロニミンク・ゴルフクラブ(ペンシルベニア州)photo: Wikimedia Commons

アレックス・スモーリーとは? PGAツアー無勝利のダーク馬が首位に

今大会の主役はアレックス・スモーリー(27歳、米国)だ。彼は現在PGAツアーでの優勝経験がない。にもかかわらず、メジャー5戦目にしてとうとう最終日に首位でサンデーバックナインを歩む権利を掴んだ。

スモーリーのプロフィール(5つのポイント)

1. デューク大学出身、GPA 3.6の秀才。大学ゴルフのスコアリング平均などで複数の学校記録を保持。
2. 2019年ウォーカーカップ代表。アマチュア時代に「サンニハナ・アマチュア」を2018・2019年と連覇 — リッキー・ファウラー以来初の快挙。
3. 2021年にKorn Ferry Tour経由でPGAツアー入会。以来4シーズン連続でFedExCup上位80位以内をキープ。
4. PGAツアー5シーズンで15回のトップ10入りながら未勝利。今大会が5度目のメジャー挑戦。
5. 今年のチューリッヒクラシックでスプリンガーとのペアで58を記録するなど好調をキープしていた。

第3Rは67-69-68(通算204、-6)というコンスタントなスコアリングで首位に立った。 大荒れのムービングデイに「勝負強さ」を見せたのは、スモーリーとドイツのシュミットだ。シュミットは第3Rで65という圧巻のスコアで2打差2位タイに浮上した。

PGA選手権2026 第3Rのジョン・ラーム

ジョン・ラーム(土曜日のPGA選手権)photo: golf.com

ラームが2打差追走 — LIVゴルフ選手のメジャー制覇なるか

LIVゴルフに移籍後初のメジャー優勝を狙うジョン・ラーム(スペイン)も通算4アンダー・2打差のT2につけた。第3Rは4バーディー・1ボギーの67を記録。

ラームはPIFがLIVへの資金提供を終了すると発表した直後の大会でも変わらず安定したプレーを見せており、LIV選手全体のモチベーション維持に注目が集まる。LIVゴルフからの出場者では、ラーム以外にもダスティン・ジョンソン(T31)、パトリック・リード(T7)、ブルックス・ケプカ(T23)らが出場中だ。

ジョン・ラーム(ライダーカップ2025)

ジョン・ラーム photo: Wikimedia Commons

マキロイが3打差から連続メジャー制覇を狙う

今年のマスターズをすでに制したロリー・マキロイ(北アイルランド)は通算3アンダー・3打差のT7から最終日に臨む。第3Rは4バーディー・0ボギーの66をマーク。

マキロイはこれで第1Rの74という出遅れを完全に消化し、逆転優勝への射程圏に入った。 もし勝利すれば、2015年のジョーダン・スピースに並ぶ「年間最初の2メジャー制覇」という偉業になる。 「バック9でバーディーをたくさん取れれば十分チャンスはある」と本人もコメントしており、サンデーゴルフへの意欲は満々だ。

ロリー・マキロイがアロニミンク・ゴルフクラブでティーショットを放つ(第3R)

マキロイはサンデーゴルフで逆転を狙う photo: golf.com

シャウフェレとシェフラーは? — ディフェンディングチャンプは苦戦

昨年のディフェンディングチャンプ、スコッティ・シェフラーは通算1アンダー・T23と首位から5打差。逆転優勝の可能性はゼロではないが、波乱を起こすには今日の出来次第だ。

昨年の全米オープンチャンプ、ザンダー・シャウフェレはT7・3打差と圏内。マキロイとの同組でスタートし、メジャーに強い経験をどう活かすかに注目が集まる。

PGA選手権2026でパットに反応するザンダー・シャウフェレ

ザンダー・シャウフェレ(PGA選手権2026)photo: golf.com

松山英樹は2打差T11 — 日本人初のメジャー優勝の夢再び

松山英樹は通算2アンダー・T11で最終日へ。第3Rは71をマークし、首位との差は4打に広がった。ただし22名が4打差以内という混戦の中、最終日の出来しだいで十分に上位争いに加わるチャンスがある。

2021年マスターズ覇者として知られる松山だが、今大会でも力強いプレーを見せており、地元開催のメジャーで存在感を示し続けている。

最終日ティータイム(主要選手・ET)

ティータイム(ET) 組み合わせ スコア
2:35 PM A. スモーリー / M. シュミット -6 / -4
2:24 PM A. ライ / J. ラーム -4 / -4
2:13 PM N. テイラー / L. オーベルイ -4 / -4
2:05 PM R. マキロイ / X. シャウフェレ -3 / -3
1:54 PM P. リード / M. マクニーリー -3 / -3
! 注目ポイント
スモーリーが首位から逃げ切ればPGAツアー初優勝がそのままメジャータイトルという快挙になる。一方、マキロイが勝てば2015年スピース以来の「年間2メジャー」達成。ラームが勝てばLIVゴルフ選手として初のメジャー制覇となる。どのシナリオが現実になっても「歴史的な一日」となる。

PGA選手権2026 基本情報

項目詳細
大会名第108回 PGA選手権(PGA Championship 2026)
開催コースアロニミンク・ゴルフクラブ(ペンシルベニア州ニュータウンスクエア)
パー70(7,247ヤード)
期間2026年5月14日(木)〜17日(日)
賞金総額$17,500,000
優勝賞金$3,150,000
TV放送ESPN(午前10時〜13時)/ CBS(13時〜19時)ET

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