ジョン・ラームが第3ラウンドで67を記録し、通算-4(2位タイ)でPGA選手権2026最終日へ。2022年末のLIV Golf移籍後、ラームはメジャーでの存在感を失っていたが、今週のアロニミンクで「本来の自分」が帰ってきた。残すはキャリアグランドスラムへの2ピース——PGA選手権とフェアウェイの先に、歴史が待っている。

ジョン・ラーム PGA選手権2026 土曜日プレー アロニミンク

第3ラウンドで67を記録し、気迫あふれるプレーを見せたラーム(photo: golf.com)

第3ラウンド終了時 リーダーボード

順位選手合計R1R2R3
1位アレックス・スモーリー-6676968
T2ジョン・ラーム-4697067
T2マティアス・シュミット-4697265
T2ニック・テイラー-4697265
T2アーロン・ライ-4706967
T2ルドビグ・オーバーグ-4726668
T7ロリー・マキロイ-3746766
T7ザンダー・シャウフェレ-3687366
T7パトリック・リード-3687267
T11松山英樹-2707266

※スコアはESPN・第3ラウンド終了時点(日本時間2026年5月17日)

アロニミンクゴルフクラブ ピン位置 PGA選手権2026

難解なピンポジションで知られるアロニミンクGC(photo: golf.com)

LIV移籍後の沈黙——「本来の自分」が帰ってきた

2022年末、ラームはLIV Golfと推定4億5000万ドルの大型契約を結び移籍した。
メディアやファンの間では批判も多かったが、ラームにとってはビジネス上の決断だったとされる。

しかしLIV移籍後、ラームはメジャーでの輝きを失っていた。
フィジカルのコンディション不良、独特のLIVフォーマット(ランキング対象外)への適応、
そして「重要な大会でのプレッシャー不足」が指摘されてきた。

今週アロニミンクで、第3ラウンド67を記録したラームは試合後に語った。
「今日は2023年のマスターズを制した時の感覚に近いゴルフができた。
自分のゲームに確信を持ってプレーできた」と。

ジョン・ラーム(試合後コメント)

「自分のゴルフが戻ってきたと感じる。明日(日曜)のラウンドが楽しみだ。2打差は全然ひっくり返せる。」

キャリアグランドスラムへの道

ラームがPGA選手権を制すれば、プロゴルフ史上最も権威ある「キャリアグランドスラム」に大きく近づく。
4大メジャーすべてを制覇した選手は歴史上わずか6人——ニクラウス、プレーヤー、サンダース、ウッズ、ミケルソン、マキロイのみだ。

ラームのキャリアグランドスラム進捗
マスターズ 2023年優勝
全米オープン 2021年優勝
! PGA選手権 — 今大会が最大のチャンス
! 全英オープン — 未制覇

2021年全米オープン、2023年マスターズを制したラームに残されているのは、
PGA選手権と全英オープンの2タイトルだ。
今日のPGA選手権を制すれば、グランドスラムまで「あと1冠」となる歴史的な位置に立てる。

ロリー・マキロイ PGA選手権2026 日曜日ティーオフ アロニミンク

T7のマキロイも逆転優勝を狙う(photo: golf.com)

最終日の展開——44人が5打差以内の超混戦

首位スモーリーが-6でリードするが、2打差以内に5人、5打差以内に44人が並ぶ前例のない混戦だ。
アロニミンクの難コースでは最終日にスコアが動く可能性が高く、
どのプレーヤーにも優勝のチャンスが残っている。

最終日の注目対決
リーダー スモーリー(-6)vs ラーム(-4)vs マキロイ(-3)vs シャウフェレ(-3)
松山英樹(-2)も4打差以内で逆転優勝圏内に入る

特に注目されるのは、スモーリーとラームの直接対決に近い状況だ。
スモーリーはPGAツアー通算1勝のみで、メジャー未勝利。
プレッシャーの中でのパフォーマンスが問われる最終日となる。

PGA選手権2026 土曜日リーダーボード スコア

混戦が続くPGA選手権2026のリーダーボード(photo: golf.com)

主要な対抗馬を徹底分析

  • アレックス・スモーリー(-6 首位) — フロリダ州出身、31歳。PGAツアー初メジャー優勝を狙う最大のダークホース。第3Rで安定したゴルフを見せたが、最終日のプレッシャーは未知数。
  • マティアス・シュミット(-4 T2) — ドイツ出身のメジャー初優勝候補。第3Rは65という驚異的なスコア。
  • ロリー・マキロイ(-3 T7) — 今大会前にマスターズ連覇を達成した世界のトップ。3打差は最終日に十分逆転可能。
  • ザンダー・シャウフェレ(-3 T7) — 安定したプレーでキャリアを積み重ねてきた実力者。メジャー経験値は高い。
  • 松山英樹(-2 T11) — 日本人唯一のメジャー王者。4打差以内で最終日を迎え、2021年マスターズ以来の感動的な優勝を狙う。

LIV vs PGA——ラームが証明するもの

PGA選手権2026 アロニミンクGC セットアップ

アロニミンクの挑戦的なコースセットアップ(photo: golf.com)

今大会ではラームのほか、キャメロン・スミス(LIV)、マルティン・カイマー(LIV)、ホアキン・ニーマン(LIV)など複数のLIVプレーヤーが上位争いに加わっている。
もしラームが優勝すれば、LIVゴルファーのメジャー制覇として大きな注目を集めるだろう。

PGAツアーとLIV Golfの和解交渉が続く中、ラームの優勝は両ツアーの関係に新たな局面をもたらす可能性もある。
「ゴルフの王者は最後にコースで決まる」——ラームが証明しようとしているメッセージは、世界中のゴルフファンに届いている。

ゴルフファン・40代女性(大阪)

「松山選手も4打差で頑張ってほしい。でもラームの復活劇も目が離せない。今夜は深夜中継を観ます!」

最終ラウンド 組み合わせ(上位グループ)

ティーオフ(ET)組み合わせスコア
14:35スモーリー & シュミット-6 / -4
14:25ラーム & テイラー-4 / -4
14:15ライ & オーバーグ-4 / -4
14:05マキロイ & シャウフェレ-3 / -3
12:45松山英樹 & ゴッテラップ-2 / -2

※時刻は現地時間(ET)。日本時間は+13時間。

ラームの最終日は、PGA選手権史に残る一戦になるかもしれない。
LIV移籍後の沈黙を破り、キャリアグランドスラムへ一歩踏み出せるか——
アロニミンクの18番グリーンに、歴史の答えが刻まれる。