第154回全英オープン選手権(The Open Championship)が、2026年7月16日(木)〜19日(日)にイングランド・サウスポートのロイヤル・バークデール・ゴルフクラブで開催される。バークデールでの開催は2017年以来9年ぶり。ディフェンディングチャンピオンのスコッティ・シェフラー(米国)が2連覇に挑むほか、マスターズ連覇中のロリー・マキロイ、全米プロ覇者アーロン・レイら世界のトップ選手が夢の舞台に集結する。

大会概要:154回目の伝統、9年ぶりのバークデール

全英オープンはゴルフ4大メジャーの中で最も歴史が長く、今回が第154回大会となる。1860年に第1回大会が開催されて以来、スコットランドとイングランドのリンクスコースを転々としながら続いてきた「最古のメジャー」だ。

ロイヤル・バークデールは1954年以来、計9回の全英オープンを開催してきた名門コース。2017年の前回開催では、ジョーダン・スピースが劇的な最終ラウンドを制して優勝した。サウスポートの強風と砂丘が絡み合う難コースで、メンタルの強さと戦略的ショットが勝敗を左右する。

第154回全英オープン 基本情報
開催日:2026年7月16日(木)〜19日(日)
会場:ロイヤル・バークデール・ゴルフクラブ(サウスポート、イングランド)
出場選手数:156名
ディフェンディングチャンピオン:スコッティ・シェフラー
前回バークデール優勝者:ジョーダン・スピース(2017年)

全英オープン優勝トロフィー クラレット・ジャグ
全英オープン優勝の証・クラレット・ジャグ

注目選手① スコッティ・シェフラー(ディフェンディングチャンピオン)

スコッティ・シェフラー ライダーカップ2025

スコッティ・シェフラー(30歳・米国)

世界ランキング1位。2025年ロイヤル・ポートラッシュで全英オープン初制覇。今シーズンはマスターズで2位、全米プロでT2と安定した成績を残し、バークデール連覇への態勢は十分。誕生日(7月20日)の前日に最終ラウンドが終了するという縁起のいい日程もある。

シェフラーは2025年の全英オープンをロイヤル・ポートラッシュで制し、キャリア初の全英オープン優勝を達成した。2026年シーズンも世界1位を守り続けており、マスターズ(2位)、全米プロ(T2)と安定したメジャー成績が続く。バークデールは2017年以来となるが、コースを知る機会を十分に持って乗り込んでくるはずだ。

注目選手② ロリー・マキロイ(マスターズ連覇中)

ロリー・マキロイ ライダーカップ2025

ロリー・マキロイ(37歳・北アイルランド)

2025・2026年マスターズ連覇、全英オープンは2014年優勝。キャリアグランドスラムをすでに達成しており、今大会は通算8勝目のメジャーが目標。ホームのリンクスで力を発揮するスタイルはバークデール向き。

マキロイは2014年のロイヤル・リバプールで全英オープンを制して以来、4大メジャー全制覇(キャリアグランドスラム)を達成している。2025・2026年とマスターズを連覇し、2026年の全米プロでも上位に食い込んだ。リンクスゴルフを得意とする北アイルランド出身のマキロイにとって、バークデールは「もう一度全英を勝てる舞台」として期待が高まる。

! 注目選手③ アーロン・レイ(全米プロ優勝直後の勢い)

5月17日に全米プロゴルフ選手権を制したアーロン・レイ(英国出身・31歳)が、全英オープンでも上位を狙える状態でバークデールに乗り込んでくる。最終日の65をマーク、18番ホールでの68フィートのバーディパットが勝負を決めた。1919年ジム・バーンズ以来、イングランド出身選手として初の全米プロ制覇という快挙を達成したばかりで、自信はどこよりも高い。バークデールは英国のコースであり、ホームアドバンテージも期待できる。

注目選手④ ジョーダン・スピース(バークデール前回覇者)

ジョーダン・スピース 全英オープン2017年バークデール優勝者

ジョーダン・スピース(32歳・米国)

2017年のロイヤル・バークデール全英オープン優勝者。あの劇的な最終ラウンド、13番ホールでの奇跡的な救済処置から逆転した展開は伝説になっている。9年越しに同コースに戻り、得意のリンクスで復活優勝を狙う。

スピースにとってバークデールは「思い出の地」だ。2017年の全英オープン最終日、13番ホールでボールを打ちにトレーラー脇まで歩いたあの名場面は、ゴルフファンならだれもが記憶に刻んでいる。あの大会からカウントすると9年ぶりの同コースでの復活優勝は、スピースにとっても特別な目標になるはずだ。

松山英樹のキャリアグランドスラム挑戦

松山英樹は2021年のマスターズ初制覇以来、全英オープンだけがキャリアグランドスラム(4大メジャー全制覇)達成への唯一の壁として残っている。2026年の全米プロでも健闘を見せたが、タイトルには届かなかった。7月のバークデールは、松山が悲願の全英オープン制覇を成し遂げる最大のチャンスの一つ。リンクスゴルフの経験を積んできた松山の挑戦から目が離せない。

注目ポイント:新設のラストチャンス予選と156名フィールド

2026年大会の新しい試みとして、オープンウィークの月曜日(7月13日)に「ラストチャンス予選」が導入される。12名がロイヤル・バークデールで競い合い、156番目の最後の出場枠を争う。また、今年の資格区分は27カテゴリー(LIV選手向けの枠も含む)が設けられ、世界最高峰の156名が揃う予定だ。

主な注目選手まとめ
スコッティ・シェフラー(ディフェンディングチャンピオン・世界1位)、ロリー・マキロイ(マスターズ連覇・2014年全英覇者)、アーロン・レイ(全米プロ2026年優勝・英国出身)、ジョーダン・スピース(2017年バークデール覇者)、松山英樹(キャリアグランドスラム挑戦)、ホン・ラームほか世界トップが集結。

テレビ放映・観戦ガイド

日本国内では、BS・CSゴルフチャンネルおよびGolf Networkが全ラウンドの生中継・録画放送を予定している。時差の関係上、現地の1日目スタートは日本時間の夜間〜深夜となる見込み。詳細の放映スケジュールは各放送局の公式サイトで確認してほしい。

現地観戦を検討しているゴルフファンには、バークデールのあるサウスポートがリバプールから車で約30分という好アクセスで、スタジアム周辺に多くの宿泊施設が用意される予定だ。公式チケットサイトでは、プラクティスラウンドからチャンピオンシップラウンドまで各種パスが販売中。