今シーズン第2メジャー「PGAチャンピオンシップ2026」が5月14日(木)から17日(日)にかけ、ペンシルベニア州ニュータウンスクエアのアーロニミンク・ゴルフクラブで開幕する。最新ブックメーカーオッズではディフェンディングチャンピオンのスコッティ・シェフラーが+350で最有力。マスターズ連覇のロリー・マキロイが+650で追い、今年も世界トップ2による頂上決戦が期待される。
大会概要:クラシックコースで争う108回目のメジャー
今年の開催地、アーロニミンク・ゴルフクラブは1896年創設の歴史あるコース。フィラデルフィア郊外に位置し、伝説的なコース設計家ドナルド・ロスが手掛けた傑作として知られる。パワーよりも精密なショットを要求する戦略的なレイアウトが特徴で、フェアウェイの起伏、バンカーの配置、そして難易度の高いグリーンが選手を苦しめる。今大会の賞金総額は2,000万ドルを超える見込みで、優勝賞金は360万ドル以上となる予定だ。
第108回大会となる今年のPGAチャンピオンシップには156選手が出場。世界ランキング上位者、前年度主要大会優勝者などが集結する。タイガー・ウッズは今年3月に健康上の問題で競技生活を一時休止しており、フィル・ミケルソンとともに欠場が確定している。
最新オッズ一覧(FanDuel / 5月4日時点)
米国式オッズ(モネーライン)では、+350なら100ドルのベットで350ドルの利益、+650なら650ドルが得られる計算となる。シェフラーの勝率に換算すると約22.2%、マキロイは約13.3%とブックメーカーに見立てられている。
シェフラー:ディフェンダーとして連覇に挑む
昨年2025年のPGAチャンピオンシップ(クエイル・ホロウ)で5打差の圧勝を収めたシェフラーが、連覇に挑む。今シーズンはカドラック選手権でキャメロン・ヤングに大差をつけられる2位フィニッシュを喫したものの、マスターズでもマキロイに惜しくも1打差2位と上位争いを続けている。
148週超にわたって世界ランキング1位を保ちながら、今季は未勝利のシェフラーにとって、アーロニミンクはタイトルへの渇望を晴らす絶好の舞台となる。精密なアイアンショットとパットを要するコースは彼のゲームスタイルと相性が良く、オッズ最有力の評価は妥当だろう。
マスターズ連覇を果たしたマキロイ。PGAチャンピオンシップでも優勝候補筆頭の一人 © Sky Sports
マキロイ:グランドスラム追いかけ、更なる高みへ
今年4月のマスターズで連覇を達成し、タイガー・ウッズ以来24年ぶりの偉業を成し遂げたロリー・マキロイ。キャリア通算でマスターズ2回、全米オープン1回、全英オープン1回、PGAチャンピオンシップ1回(2012年)と既に5度のメジャー制覇を誇る。
マキロイがPGAチャンピオンシップを制すれば、キャリアでの2度目となる快挙。マスターズでシェフラーを1打差で下した記憶も新しい中、同じ相手との再戦は熱戦必至だ。先週のトゥルイスト選手権(5月7〜10日)で実戦感を養い、アーロニミンクでの最終調整を経て本番に臨む予定だ。
LIV勢:デシャンボーとラームに注目
LIVゴルフからはブライソン・デシャンボー(+1000)とホン・ラーム(+1400)が有力候補として挙がる。4月末にサウジアラビアの政府系投資ファンド(PIF)がLIVゴルフへの出資を今シーズン限りで打ち切ると発表したことで、LIVツアーの存続が危ぶまれる状況。選手たちはPGAツアー復帰への道を模索しているとも報じられており、アーロニミンクでの好成績が彼らの「復帰交渉カード」になる可能性もある。
昨年全米オープン2連覇を達成したデシャンボーは、パワーよりも正確性が求められるアーロニミンクでどこまで戦えるか注目だ。一方のラームは欧州ツアー通算15勝、マスターズ2023覇者という実績を持ち、適応力の高さが武器となる。
ダークホース:フリートウッドと新興勢力
トミー・フリートウッド(+2500)は今季4度のトップ10入りを果たし、絶好調。昨年のツアー選手権制覇など勢いに乗る中、悲願のメジャー初制覇に挑む。アーロニミンクのコース特性はフリートウッドの正確なボールストライキングを存分に活かせる舞台だ。CBSスポーツのシミュレーション(1万回試行)でも上位進出を示唆しており、穴馬として最も注目される存在だ。
今シーズン圧倒的な強さを見せるキャメロン・ヤング(+2800)も要注目。ザ・プレーヤーズ選手権とカドラック選手権の2勝を既に挙げており、今大会でもトップ争いに加わることが予想される。日本の誇り、松山秀樹も出場。世界ランク15位の安定した実力者として、過去のメジャー実績(2021年マスターズ覇者)を背に上位進出を目指す。
アーロニミンクGC:どんな選手が有利か
| コース特性 | 求められるスキル | 有利な選手タイプ |
|---|---|---|
| フェアウェイの起伏 | 正確なドライブ | コントロール重視型 |
| 戦略的バンカー配置 | コースマネジメント | 経験豊富なメジャー優勝者 |
| 難易度の高いグリーン | 精密なアプローチ・パット | ショートゲーム巧者 |
| 起伏ある地形 | ライ対応力 | 技巧派ボールストライカー |
ドナルド・ロス設計のコースはパワーよりも精度とコースマネジメントを要求する。大型の飛ばし屋が必ずしも有利とは言えず、経験豊富な選手が真価を発揮しやすいコースと言われている。シェフラー、マキロイ、フリートウッドといった技巧派が最終日に上位で残る可能性が高い。
大会スケジュール
- 5月14日(木):第1ラウンド(アーロニミンクGC)
- 5月15日(金):第2ラウンド(36H カット)
- 5月16日(土):第3ラウンド
- 5月17日(日):最終ラウンド・表彰式
日本のゴルフファンにとっては、JST(日本標準時)の夜〜深夜にかけての放送となる見込み。松山秀樹の出場組み合わせや第1ラウンドの詳細は大会直前に発表される予定だ。